米決済ブロック、加盟店向けビットコイン(BTC)決済・変換ソリューション「Square Bitcoin」提供開始

Square Bitcoin提供開始

米決済ブランドのスクエア(Square)による加盟店向けビットコイン(BTC)決済・変換ソリューション「スクエア・ビットコイン(Square Bitcoin)」が提供開始された。スクエアを手がける米決済企業ブロック(Block)が10月8日に発表した。なおブロックは、ツイッター(現X)創業者のジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が率いている企業だ。

スクエア・ビットコインの利用により米国内の適格なスクエア加盟店は、カード売上の最大50%をBTCへ自動変換できるとのこと。同ソリューションの提供対象は地域・規制により異なり、米国外および米ニューヨーク州では提供されない。

なお、スクエア・ビットコインはビットコイン・コンバージョンズ(Bitcoin Conversions)とビットコイン・ペイメンツ(Bitcoin Payments)の2機能で構成されている。

前述したBTCへの自動変換はビットコイン・コンバージョンズが担い、加盟店によるスクエア上での長期的な貯蓄の多様化を支援するとのこと。

同機能はスクエア・ビットコインの提供開始と同日の10月8日より、加盟店へ提供開始されたとのこと。なおビットコイン・コンバージョンズは2024年に一部加盟店へ先行提供されており、今年10月1日時点で同機能を利用する加盟店が合計142BTCが蓄積したという。

一方、ビットコイン・ペイメンツは低料率とほぼ即時の決済により、加盟店の取引コストとキャッシュフロー管理の改善を支援する機能とのこと。同機能の処理手数料は2026年末まで0%で、2027年1月1日以降は1%になるという。なお、同機能は11月10日に提供開始される予定だ。

また加盟店は、スクエアにネイティブ実装されたビットコイン・ウォレット(Bitcoin Wallet)を通じ、スクエアのダッシュボードからBTCの購入・売却・保有・出金を直接行えるとのこと。さらに、加盟店は収益をBTCまたは米ドルで保有が可能だという。加盟店が保有するBTCは、自社事業の他財務と同様に同ダッシュボード上で一元管理されるとのこと。

スクエアによると、ビットコイン・コンバージョンズ、ビットコイン・ペイメンツ、ビットコイン・ウォレットからなるビットコインツール一式は、技術的な専門知識が必要ない形で提供されるという。これはブロックのビットコイン分野の専門性と、スクエアのコマース基盤を組み合わせた設計によって実現しているとのこと。

ブロックのビットコインエコシステムには、スクエア・ビットコインのほかに、モバイル決済サービスのキャッシュアップ(Cash App)、セルフカストディ型ビットコインウォレットのビットキー(Bitkey)などのソリューションが含まれる。

参考:ブロック
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。