グレースケール、「イーサリアム(ETH)現物ETP」・「ソラナ(SOL)信託型商品」にステーキング導入

GrayscaleがETH現物ETPとSOL信託にステーキング導入

米暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale)提供の「Grayscale Ethereum Trust ETF(ETHE)」、「Grayscale Ethereum Mini Trust ETF(ETH)」、「Grayscale Solana Trust(GSOL)」の暗号資産関連商品3銘柄にステーキング機能が導入された。グレースケールが10月6日に発表した。

「Grayscale Ethereum Trust ETF」と「Grayscale Ethereum Mini Trust ETF」は、暗号資産イーサリアム(ETH)の現物ETP(上場投資商品)。両ETPは、ステーキング機能が導入された米国初のイーサリアム現物ETPとのこと。なお両ETPは1940年投資会社法の登録商品ではない。

オンチェーン分析プロバイダーのルックオンチェーン(Lookonchain)は10月7日、「Grayscale Ethereum Trust ETF」と「Grayscale Ethereum Mini Trust ETF」が3万2,000ETH(約226億円)をステーキングしたとXで報告した。

また「Grayscale Solana Trust」は、ソラナ(SOL)の信託型商品。同商品は米国のOTCQX(店頭市場)で取引されており、規制当局からETPとしての上場承認待ちとなっている。

グレイスケールはステーキング機能の追加により、投資家は原資産を自ら保有・管理することなく、上場商品を通じてブロックチェーンネットワークの報酬にアクセスできる。

ちなみに、米国初のステーキング対応イーサリアム現物ETFとソラナ現物ETFとして、「REX-Osprey ETH + Staking ETF(ESK)」と「REX-Osprey Solana + Staking ETF(SSK)」が、米国の証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX)で上場・取引開始されている。

両ETF(上場投資信託)はレックスオスプレイ(REX-Osprey)が提供しており、1940年投資会社法に基づいて組成されている。

なおステーキングとは、イーサリアムやソラナのようなコンセンサスアルゴリズムのPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用するブロックチェーンで、一定量の資産をロックしつつ取引の検証やブロック生成に参加し、ネットワーク運用に貢献する見返りとして報酬を得る行為だ。

参考:グレースケール
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。