トランプ一族のWLFI、不動産トークン化とRWA展開を計画=報道

トランプ家不動産をトークン化か

米ワールドリバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)の共同創設者であるザック・ウィトコフ(Zach Witkoff)氏が、ドナルド・トランプ(Donald Trump)家の不動産ポートフォリオをブロックチェーン上のトークンとして提供しようと計画しているようだ。同氏が、シンガポールで開催中のToken2049でのインタビューで10月1日明かした。

ウィトコフ氏は、トランプ米大統領の外交特使を務めるスティーブ・ウィトコフ(Steven Witkoff)氏の息子である。

またWLFIはトランプ大統領とその親族が関わる暗号資産(仮想通貨)プロジェクトだ。

ウィトコフ氏は、ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr.)氏と共に「ブルームバーグ(Bloombarg)」」のインタビューにて、「もし取引所でトランプ・タワー・ドバイのトークンを1枚購入できるとしたらどうか」と述べ、WLFIの関係者全員が、このような資産はごく一部のエリートだけが投資できるものではないと考えていると語った。

ウィトコフ氏は、現状、不動産REITや上場企業を通じてしかA級不動産に投資できず、一般投資家がそうしたアセットクラスにアクセスできない点に問題提起した。

またウィトコフ氏は、資産のトークン化をWLFIが担当するか、あるいはWLFIが発行するトークンWLFIを保有する上場財務会社ALT5 Sigmaが担当するかについては言及していない。

またCNBCによればウィトコフ氏は、現実資産(RWA)のトークン化にも言及し、「石油、ガス、綿花、木材などあらゆる商品がチェーン上で取引されるべき」と述べ、WLFIのチームがこの分野に積極的に取り組む姿勢を明かしている。

今回の発言は、株式やRWAのトークン化が注目を集める中で行われた。

トランプ家は不動産事業で著名な一家であり、ゴルフコースや高級ホテルを多数所有している。

ドバイに建設予定の80階建てのトランプ・タワー・インターナショナル・ホテル・アンド・タワーは、今年初めに発表され、会員制のプライベートクラブ「ザ・トランプ」が併設される予定とされる。

デビットカード発行も視野に

またWLFIは、デビットカードの発行も計画しているようだ。

このデビットカードは「暗号資産と日常的な支出を橋渡しする」ものになるとのこと。

来四半期にシンガポールでパイロットプログラムを開始し、そのデビットカードは第4四半期か2026年第1四半期に稼働開始となる見込みだとウィトコフ氏は明かしている。

参考:ブルームバーグCNBC
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者