グレースケール、イーサリアム(ETH)関連のカバードコールETF「ETCO」ローンチ

Grayscale Ethereum Covered Call ETF公開

米暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale)が、暗号資産イーサリアム(ETH)関連のカバードコール戦略ETF(上場投資信託)「Grayscale Ethereum Covered Call ETF(ETCO)」を立ち上げたと9月4日に発表した。

ETCOは、投資家への継続的な収益分配と、ETHの値動きに連動するリターンの一部を取り込むことを目的としたETFとのこと。同ETFは、直接ETHに投資するのではなく、「Grayscale Ethereum Trust ETF:ETHE」や「Grayscale Ethereum Mini Trust ETF:ETH」といったETP(上場投資商品)のオプション取引を通じて収益を得るという。

またETCOはアクティブ運用型で、完全にオプション取引を基盤にしているとのこと。同ETFは、スポット価格付近でコールオプション(買う権利)を売却し、受け取ったオプション料(プレミアム)を収益源とする設計だという。これにより、ETH価格の下落局面では損失を一部緩和できる可能性がある一方、上昇局面での利益は限定されるとのこと。ETCOは月2回の配当分配を予定しているが、投資目標の達成は保証されていないとのことだ。

グレースケールは既に、「Grayscale Bitcoin Covered Call ETF:BTCC」や「Grayscale Premium Income ETF:BPI」といったアクティブ運用型のETFも展開している。

なおカバードコール戦略とは、株式やETFなどの原資産を保有する投資家がその資産に対してコールオプションを売却し、オプション料を収益として得る一方で、株価の上昇幅に上限を設ける手法だ。ただし、オプションの行使価格を上回る株価上昇による利益は得られず、価格下落リスクが残る。

参考:グレースケールETCO
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。