ギャラクシーデジタル、自社株式をソラナ上で初のオンチェーン化

スーパーステートと提携で

暗号資産(仮想通貨)運用企業ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital Holdings)が、フィンテック企業スーパーステート(Superstate)と提携し、自社株式をオンチェーンでトークン化できるようになったと9月3日発表した。

この取り組みは、上場企業が米証券取引委員会(SEC)登録済みの株式を主要パブリックチェーン上で直接トークン化した初の事例とされる。

今回の提携を通じて、ギャラクシーデジタルは、スーパーステート提供のオンチェーン株式上場プラットフォーム「オープニング・ベル(Opening Bell)」を通じて、ナスダック(NASDAQ)上場株式(Class A)をソラナ(Solana)上にトークン化した。

ギャラクシーとスーパーステートは、SECの「プロジェクト・クリプト(Project Crypto)」イノベーション計画の一環として、トークン化された公開株式が規制に準拠した形で自動市場メーカー(AMM)経由で取引される可能性を継続的に模索していると説明。

AMM(オートマーケットメイカー)を通じたDeFi(分散型金融)上での取引ができるようになり、トークン化された株式の流動性が向上することに期待を寄せている。

ギャラクシーのトークン化株式は、本人確認(KYC)を完了した承認済み投資家が利用対象で、株式トークンは自己保管ウォレット間で保有・移転できる。オンチェーン移転時には、SEC登録の移転代理人としてスーパーステートが株主名簿をリアルタイム更新する。

スーパーステート提供のオープニング・ベルは今年5月にローンチされた。合成(synthetic)やラップ(wrapper)ではなく実株式をオンチェーンで扱える設計が特徴。中央集権型取引所や従来の上場メカニズムへの依存なく、ブロックチェーンネイティブのインフラを通じて継続的な取引とリアルタイム決済が可能だ。

参考:発表
画像:iStock/ Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者