コインシェアーズのステーキング対応「セイ(SEI)現物ETP」、スイス証券取引所に上場

SIXでSEI現物ETP取引開始

暗号資産セイ(SEI)の価格に1:1で裏付けられたステーキング対応現物ETP(上場投資商品)が、スイス証券取引所(SIX)で7月28日から上場・取引開始された。SEIに特化したETPの上場は世界初だという。7月29日に発表されている。

今回上場したステーキング対応SEI現物ETPは、欧州大手デジタル資産専門運用会社コインシェアーズ(CoinShares International)によるもの。名称は「CoinShares Physical Staked Sei(CSEI)」だ。CSEIは、従来の証券と同様に米ドル建てで取引できるとのこと。また、同ETPは管理手数料が発生せず、2%のステーキング利回りが自動的に提供されるという。

これまで、SEIへの投資には複雑なカストディ(保管)や運用上の課題があったが、CSEIへ投資できるようになったことで、これらの障壁が解消されたとのことだ。

またCSEIは、コインシェアーズが既に展開している市場においてパスポート化されており、欧州域内でも提供可能になる予定だという。パスポートとは、ひとつのEEA(欧州経済領域)加盟国で認可を受けた金融商品や事業者が、その認可を用いて他の加盟国でも追加の認可なしに事業展開できる制度だ。

7月23日にコインシェアーズは、同社のフランス子会社コインシェアーズ・アセット・マネジメント(CoinShares Asset Management)がEU(欧州連合)の「暗号資産市場規制(MiCA/MiCAR:Markets in Crypto Assets Regulation)」の認可を受けたことを発表した。

これによりコインシェアーズは、欧州で初のMiCA認可を受けた規制対象の資産運用会社になったという。

コインシェアーズはMiCA認可により、EU全域であらゆる資産クラスおよび投資ビークルにわたる機関投資家向けポートフォリオ管理サービスを提供可能となった。

参考:コインシェアーズ
画像:iStocks/olegback・Who_I_am

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。