米SECがブラックロック「イーサリアム現物ETF」のステーキング提案受理、グレースケール「ライトコイン現物ETF」上場の審査延長も

ETHAステーキング提案受理とLTC現物ETF審査延長

米証券取引委員会(SEC)が、米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)のイーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)「iShares Ethereum Trust(ETHA)」に関して、ETHのステーキングを認める内容の規則変更案を受理したと7月29日に公表した。

この規則変更案は、米国の証券取引所ナスダック(Nasdaq)によって7月16日付で「19b-4申請書(Form 19b-4)」としてSECに提出されていた。SECがこの提案を受理したことで、連邦官報への掲載日から45日以内、最長で90日以内に承認または却下、もしくは審査手続の開始が行われる。

提案が承認された場合、ETHAが保有するETHのステーキングが可能になるとのこと。

ステーキングは、ETHAが保有するETHの全てまたは一部を、ステーキングプロパイダーを通じて行い、その報酬は同信託が受け取ることになるという。

ステーキングにより得られた報酬は、ETHAの収益として取り扱われる可能性があるとのこと。なお現時点では、ステーキングプロバイダーの担当機関は書類に記載されていない。

またSECは7月29日、米資産運用会社グレースケール(Grayscale)が運用するライトコイン(LTC)現物ETF「Grayscale Litecoin Trust」の上場申請に関して、規則変更案の審査期間を延長すると発表した。

「Grayscale Litecoin Trust」の上場申請は、米国の証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)によって、1月24日付で19b-4申請書としてSECに提出された。その後、NYSEアーカは2月3日に修正案を提出。

3月11日にSECは、この修正案について承認・非承認の判断、または審査手続きを開始するかどうかを決定する期限を延長していた。

その後5月13日に、SECが規則変更案に対する正式な審査手続きを開始。そして今回、SECはさらに審査に時間を要するとし、当初8月11日とされていた最終判断期限を10月10日まで60日間延長した。

参考:iShares Ethereum TrustGrayscale Litecoin Trust
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。