Soneiumが開発者支援プログラムの申請受付を開始、Startale Cloud Services・Astar Networkと提携で

Soneium For Allの申請受付開始

ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs:Sony BSL)開発のブロックチェーン「ソニューム(Soneium)」による次期開発者支援プログラム「ソニュームフォーオール(Soneium For All)」の申請受付が開始した。「ソニューム」のXで6月9日に発表されている。

「ソニュームフォーオール」は、「ソニューム」とスターテイルグループ(Startale Group)が提供するWeb3開発者向けインフラのスターテイルクラウドサービス(Startale Cloud Services)、およびレイヤー1ブロックチェーンのアスターネットワーク(Astar Network)との提携のもと実施されるとのこと。同プログラムでは、開発者に対して資金調達やユーザー獲得、技術実装の支援が提供されるという。

具体的な支援内容には、「ソニューム」のマーケティング支援を活用したコミュニティ構築、今年第3四半期までにプロトタイプをユーザーに届ける迅速な市場投入、開発者向けリソースやインフラへの技術的アクセス、トークン生成イベント(TGE)機会の提供、アスターネットワークおよびスターテイルクラウドサービスによる助成金やインフラ提供が含まれている。

アスターネットワークは、独自トークンASTRを「ソニューム」上でユーティリティまたは決済トークンとして統合するプロジェクトを対象に、最大3万ドル(約435万円)相当の助成金プールを設けている。この助成金は、「ソニューム」メインネット上で提案されたサービスが実際に展開された際に選定プロジェクトへ配布されるという。

スターテイルクラウドサービスは、「ソニューム」のテストネット「ミナト(Minato)」上でアカウント抽象化(AA)を導入するすべての参加プロジェクトに対し、最大3億コンピュートユニットに対応したプライベートRPCエンドポイントを含むフリーミアムプランを無償で提供するという。

さらに選定されたチームには、3カ月間のグロースパス(Growth Plan)への無償アクセスと、メインネット向けアカウント抽象化ツールキット(AA Toolkit)への早期アクセスが提供される。チェーンリンク(ChainLink)やレッドストーン(Redstone)など20以上の業界パートナーが「ソニュームフォーオール」に参画し、1対1の技術サポートや割引特典も提供される。

また、アスターネットワークおよび「ソニューム」公式チャネルでのAMAやライブ配信、ブログ掲載、エコシステムページへの掲載、専用テレグラムグループでの支援など、包括的なマーケティング施策も提供される。

クエストやハッカソン、コミュニティイベントへの参加機会、インフラパートナーとのカスタム契約、技術的ガイダンス、「ソニューム」のVCネットワークによるデモデイ参加、ソニーイノベーションファンドとのセッションなど資金調達支援も含まれる。展開後には最大6万ドル(約870万円)のマイルストーンベースの助成金も支給される予定。

「ソニュームフォーオール」の申請受付は6月9日から開始されており、締切りは6月30日。採択されたプロジェクトは7月下旬から8月上旬に発表され、8月以降に始動する。

対象はNFTに限らず、ゲーム化された取引や予測市場、ミーム、新たな消費者体験を提案するコンシューマーおよびゲーミング分野のプロジェクト。応募にはデモ可能なプロダクト、6か月以上の資金、VC支援が必要であり、ユーザー獲得やコミュニティ形成の実績も評価される。

「ソニューム」はOPスタック(OP Stack)で構築されたイーサリアムL2であり、Sony BSLはソニーグループとスターテイルグループの合弁会社である。

参考:Soneium
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。