プロシェアーズとビットワイズ、サークル株対象のETFを米SECに申請

ProSharesとBitwiseがCRCL対象のETF申請

米資産運用会社プロシェアーズ(ProShares)と米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ステーブルコイン発行企業の米サークルインターネットグループ(Circle Internet Group)株を対象としたETF(上場投資信託)の申請を米証券取引委員会(SEC)に6月6日に提出した。

サークルは今月5日にIPOを実施し、ニューヨーク証券取引所(NYSE)にティッカーシンボル「CRCL」で上場。公開価格は31ドル、初値は69ドル前後で取引が始まり、一時103ドル前後まで上昇した。また終値は83ドルで、IPO価格比167%、初値比でも約20%の上昇となった。

そして「CRCL」の株価は、9日に終値115ドルの値を付け、時間外取引では117ドルとなった。上場から3日連続で同株価は上昇しており、公開価格31ドルから約270%上昇している。

今回プロシェアーズが申請したETF「プロシェアーズ・ウルトラ・CRCL(ProShares Ultra CRCL)」は、サークルのクラスA普通株の1日あたりの値動きの2倍を目指すレバレッジ型ETFとなっている。

また、ビットワイズが申請した「ビットワイズ・CRCL・オプション・インカム戦略ETF(Bitwise CRCL Option Income Strategy ETF)」は、「CRCL」の値動きに対する合成的なカバードコール戦略(synthetic covered call strategy)を採用したETFだ。

これは従来のように株式を保有したうえでコールオプションを売るカバードコール戦略ではないという。合成的なカバードコール戦略ではCRCL株を保有せず、コールオプションの購入とプットオプションの売却を組み合わせることで、価格変動へのエクスポージャーを合成的に構築しているとのこと。

なお「ProShares Ultra CRCL」および「Bitwise CRCL Option Income Strategy ETF」は、今年8月20日を発効日としてSECに申請されている。

参考:ProSharesBitwiseヤフーファイナンス
画像:iStocks/Funtap

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。