トランプ一族のTMTG、ビットコイン投資目的で25億ドル調達、株式発行と転換社債で

TMTGがビットコイン投資目的で25億ドル調達

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のメディア企業トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(Trump Media & Technology Group:TMTG)が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの投資に向けて約25億ドル(約3,605億5,000万円)を調達すると5月27日に発表した。

新規株式発行で15億ドル(約2,163億3,000万円)、転換社債で10億ドル(約1,442億2,000万円)を集める計画。株式の売り出し価格は直近終値、転換社債は35%のプレミアムを乗せる。

投資したビットコインは、第1四半期末時点で7億5,900万ドル(約1,094億6,298万円)だったTMTGの現金・短期流動資産とともにバランスシートに計上される。アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)とクリプト・ドット・コム(Crypto.com)がビットコインの保管を請け負うという。

TMTGのデビン・ヌネス(Devin Nunes)最高経営責任者(CEO)は「われわれはビットコインを金融の自由(実現)のための最高の手段とみなしている」と述べ、米国第一主義の原則と合致する優良資産を獲得する同社の計画における「大きな一歩だ」と強調した。

なおTMTGがビットコイン投資のために約30億ドルを調達する計画だと、今回の報道の前日26日に「英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times:FT)」が報じていた。

この報道を受けTMTGは、「フェイクニュース」だと反論していた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
トランプ・メディア、ビットコイン投資へ25億ドル調達 株式発行と転換社債で
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。