イスラエル警察がハマス関連の暗号資産口座を凍結、バイナンスも協力=報道

口座特定にバイナンスが寄与

イスラエル警察が、パレスチナのイスラム武装組織ハマスに関する暗号資産(仮想通貨)口座を凍結した。地元メディアのカルカリスト(Calcalist)が10月10日報じている。

報道によれば、イスラエル警察のラハブ433(警察情報局)のサイバー部隊は、同国の国防省の対テロ経済戦争国家本部(MTL)、諜報機関、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)と協力して、テロ組織がソーシャルネットワーク上で寄付を集めるために使用していたハマスの暗号資産口座を凍結したという。

バイナンスはハマスの口座特定に協力し、凍結した資金はサイバー部隊とMTLによってイスラエルの国庫に移送されたとのことだ。

パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃は10月7日より始まり、双方で多くの被害者を出している。

地元メディアによると、イスラエルのヨアヴ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は10月9日、ガザ地区を完全封鎖するよう命じている。

なおイスラエル当局は過去にもハマス関連の暗号資産口座を押収している。ロイターによる4月の報道によると、イスラエル当局は2021年以降、ハマスとイスラム過激派組織ISISに関連する190のバイナンス口座を押収している。

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参考:カルカリスト
デザイン:一本寿和
images:iStocks/yevtony

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。