イーサリアム次期大型アップグレード「シャンハイ」、テストネットが2月公開か

イーサリアム次期大型アップグレード「シャンハイ」、テストネットが2月公開か

イーサリアム(Ethereum)メインネットの次期大型アップグレード「シャンハイ(Shanghai:上海)」のテストネットの公開時期が、今年2月上旬に設定されたことがイーサリアムの開発者ミーティング「All Core Developers(ACD)」で1月5日に明らかになった。なおメインネットへの「シャンハイ」対応暫定的な形で3月に目標設定されている。

「シャンハイ」では、9月の大型アップグレード「マージ(The Merge)」以前よりビーコンチェーン(PoSのチェーン)にステーキングされているイーサ(ETH)とステーキング報酬の引き出しのロックを解除する改善提案「EIP-4895」が注目されている。なおこの機能追加にはハードフォークを伴う大型のアップグレードが必要であることが分かっている。 

またイーサリアムの開発者らはEVM(Ethereum Virtual Machine)環境の改善案であるEOF(Ethereum Virtual Machine Object Format)の追加を検討しないことで合意した。

その理由はシャンハイアップデートを遅らせる懸念をなくすためだという。つまり「シャンハイ」ではステーキング報酬のロックを解除する機能の実装と改善にフォーカスするスタンスをとったと考えられる。

ちなみに世界各地で開催されるイーサリアム(Ethereum)のハッカソンイベント「ETHGlobal(イーサグローバル)」は2023年の4月14日(金)から16日(日)の3日間、東京で開催されることが決まっている。

参考:イーサリアム
images:iStocks/NKTN
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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