DEXのCurve、イーサリアムL2のOptimismに100万OP配布を申請

Curveが、Optimismに100万OPの配布申請

イーサリアム(Ethereum)基盤の分散型金融(DEX)カーブファイナンス(Curve Finance)が、レイヤー2ソリューションのオプティミズム(Optimism)に対し、エコシステム拡大に向けた助成金としてオプティミズムのガバナンストークン100万OPの配布を申請したことが7月25日分かった。

オプティミズムはカーブファイナンスの申請に対し、「カーブは、急成長するDeFi(分散型金融)業界のバックボーンです。カーブは流動性を増やすためスケーラブルなL2を必要としています。この点でオプティミズムは理想的なパートナーです」と積極的にサポートしていく姿勢を見せている。

カーブファイナンスは配布された際の100万OPについて、「カーブファイナンス上の流動性プロバイダーにインセンティブとして100%供給する」とし、また20週にわたって1週間5万OPずつ分配すると説明している。なおインセンティブの対象となるプールはsUSD、sETH、sBTCとのことだ。

カーブファイナンスによるとOPの分配については「ゲージウェイトメカニズム(Gauge Weight Mechanism)」を採用するとのこと。このメカニズムは、カーブファイナンスのガバナンストークン「CRV」をプールへ分配する際に利用されている。

仮に「CRV」のプールごとの分配の割合が、sUSDプールに5,000CRV、sETHプールに3,000CRV、sBTCプールに2,000CRVとなった時、「OP」の分配は以下のようになるとのことだ。

(5,000 / 10,000) * 50,000 = 25,000 OPをsUSDプールに分配
(3,000 / 10,000) * 50,000 = 15,000 OPをsETHプールに分配
(2,000 / 10,000) * 50,000 = 10,000 OPをsBTCプールに分配

オプティミズムは、イーサリアム(Ethereum)のL2ソリューションである「Optimistic Rollup」を開発している企業だ。プラズマグループ(Plasma Group)メンバーが2019年12月に設立した。その他のレイヤー2ソリューション「Arbitrum」と同様に、ユニスワップ(uniswap)など、複数のDeFi(分散型金融)プロトコルで採用されている。

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参考:Optimism
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・wacomka

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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