G7財務相会議で暗号資産規制を議論か、仏中銀総裁が発言

G7財務相会議で暗号資産規制を議論か

5月18日からドイツで開催されるG7(主要7ヵ国)財務相・中央銀行総裁会議にて、暗号資産(仮想通貨)の規制について議論される可能性が高いと、仏中央銀行のフランソワ・ビルロワドガロー(Francois Villeroy de Galhau)総裁がロイターへ語った。

同総裁はパリで開催された新興国市場会議にて、最近起こった暗号資産市場の価格乱高下について「直近の出来事は、グローバルな規制が急務であることを示す警鐘である」と言及した。

また「欧州はMiCA(暗号資産規制案:Regulations on Market in Crypto Assets)で道を開いた。我々はおそらく他の多くの問題とともに、今週ドイツで開催されるG7でこれらの問題を議論することになるだろう」と総裁は付け加えた。

先月、日本銀行の神山一成決済機構局長は、現行の規制がデジタル通貨を念頭に作られていないことから、「デジタル通貨にも対応できる新しい規制の共通枠組みを主要国がしっかりまとまって作っていく必要がある」と述べ、金融システムの安定性確保に向けてG7として早急に共通認識を取りまとめる必要があるとの認識を示していた。

関連ニュース

日銀局長、暗号資産対応の新規制をG7で構築必要

G7財務相「中央銀行デジタル通貨に厳格な基準を」

先進国首脳会議G7、ステーブルコインへの見解を示す

欧州中央銀行ラガルド総裁がG7、G20規模でのビットコインへの規制を要求

USTのテラフォームラボCEO、テラ(LUNA)ハードフォーク第2案を提案

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
G7 to discuss crypto-asset regulation, says French central banker
Reporting by Leigh Thomas; Editing by Edmund Blair
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済) 
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Ninja-Studio・AlexLMX・Rawpixel

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ