アスター上のDEX「ArthSwap」、ネイティブトークン「$ARSW」のIDO発表

「ArthSwap」、ネイティブトークン$ARSWのIDOへ

日本発のブロックチェーン・アスターネットワーク(Astar Network)上の分散型取引所(DEX)であるアーススワップ(ArthSwap)が、$ARSWトークンのIDOを今月16日に実施することが分かった。アーススワップが「あたらしい経済」を含む一部メディアに先行して情報提供した。

なおIDOとはInitial Dex Offeringの略で、分散型取引所でのトークン上場を指す。

アーススワップは今年1月下旬にリリースされ、わずか2か月でTVL(Total Value Locked/資産の総ロック量)が100億円を突破している。アスターネットワーク及び、ポルカドット(Polkadot)のエコシステム全体でもNo.1の規模となるDEXだ。また先月28日には暗号資産取引所オーケーエックス(OKX)のOKX Blockdream Venturesからも資金調達を実施している。

アーススワップはかねてより「IDO LaunchPad」のローンチを予定していたが、今回詳細な情報が公開された。

「IDO LaunchPad」でのIDOの第一弾として、4月16日20時(日本時間)に、アーススワップのネイティブトークン$ARSWのIDOを予定しているとのことだ。IDOでは、1ARSW=0.5ドルでの販売となり、供給する額は100万枚を予定しているという。なおIDOへの参加にはUSDC、USDT、ASTRが必要で、ASTRの場合は割引が受けられるとのこと。

アーススワップチームはこのトークンのユーティリティとして、今後公開される$ARSWトークンのステーキング機能、ARSWトークンと他トークンのペアでの流動性マイニング(Liquidity Mining)機能、他プロジェクトのIDOへの参加機能などで利用できるものとしている。

なお同じアスターネットワークで構築されているアルナイルファイナンス(Alnair Finance)が先日実施した$NIKAトークンのプレセールではARSWと同額のトークンが3分で完売した実績がある。

アスターネットワークとアーススワップ

アスターネットワークは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドットのパラチェーンとして昨年12月に接続し、1月17日にメインネットローンチしたブロックチェーンだ。アスターネットワークを開発するステイクテクノロジーは、日本人起業家の渡辺創太氏がCEOを務めるシンガポール拠点企業だ。

アーススワップはそのアスターネットワーク上のDEXサービスとなる。いわばイーサリアムに対するユニスワップ(Uniswap)、ポリゴン(Polygon)に対するクイックスワップ(Quickswap)のようなサービスだ。

「アスターネットワーク」のエコシステム拡大のためにはDEXの成長が重要な要素であり、日本発のパブリック・ブロックチェーンがどこまで拡大できるかという意味合いにおいても、今回のIDOの結果には注目だ。

この記事の著者・インタビューイ

設楽悠介

「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長 幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。同社コンテンツビジネス局で編集や電子書籍事業、新規事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役を兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」のボードメンバー。テレビ番組「スポットライト」(RKB)、ラジオ「テンカイズ」(TBS)にレギュラー出演。「みんなのメンタールーム(Amazon audible)」「風呂敷畳み人ラジオ(Voicy)」「あたらしい経済ニュース」等のポッドキャストも配信。著書に『畳み人という選択』(プレジデント社)。

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