FTX、慈善ファンド「FTX Future Fund」を組成

FTX、慈善ファンド「FTX Future Fund」を組成

暗号資産(仮想通貨)取引所などを運営するFTXが、慈善ファンドを組成したことが2月28日に分かった。

ファンド名は「FTX Future Fund」。このファンドの目的は、長期的(ロングターム)に人類を発展させるための野心的なプロジェクトに資金提供することだという。

資金提供の対象は、営利組織、非営利組織、ハイブリッド組織だ。 リリースによれば、具体的な関心領域は、人工知能(AI)の安全な開発、壊滅的なバイオリスクの軽減、経済成長、大国間関係などに関わるプロジェクトだという。

このファンドはFTXの慈善事業部門であるFTX財団によって運営される。ファンドは今年度中、約115億円(1億ドル)の資金提供を予定しており、最大約1,115億円(10億ドル)の提供を見込んでいる。第一弾の応募は3月21日まで受け付けている。ちなみに資金提供の意思決定は、14日以内に行うことを目指しているとのことだ。

またFTXは今年の1月にWeb3領域特化の「FTXベンチャーズ」というファンドを約2,300億円規模で組成した。このファンドが注目している領域は「ゲーム、ソーシャル、ソフトウェア、フィンテック、ヘルスケア」。またFTXのアメリカ法人の「FTX US」は株取引の「FTX Stocks」のサービスローンチも控えている。

参考:FTX
images:iStocks/BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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