米NFT企業キャンディデジタル、ソフトバンクらから約114億円調達。評価額約1,700億円に

キャンディ・デジタルがソフトバンクらから約114億円調達

NFT企業キャンディ・デジタル(Candy Digital)が、シリーズAの資金調達ラウンドにて1億ドル(約114億円)を調達したことを10月21日に発表した。この調達はソフトバンク・ビジョンファンド2(Softbank Vision Fund 2)およびインサイト・パートナーズ(Insight Partners)が主導。キャンディ・デジタルの評価額は15億ドル(約1,712億円)となった。

キャンディ・デジタルは今年はじめに設立されたNFT企業である。スポーツ用品企業ファナティクス(Fanatics)のCEOであるマイケル・ルービン(Michael Rubin)氏、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)のCEOであるマイク・ノヴォグラッツ(Mike Novogratz)氏、シリアルアントレプレナーであるギャリー・ベイナーチャク(Gary Vaynerchuk)氏の3人が創業者となっている。現在はMLBと提携し、選手を表したNFTの発行および販売を行っている。

今回の資金調達ラウンドを主導したソフトバンク・ビジョンファンド2とインサイト・パートナーズの他、投資家にはスポーツ関連の大手エージェンシーであるクリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(Creative Artists Agency)やベンチャーキャピタルのニュー・エンタープライズ・アソシエイツ(New Enterprise Associates)、NFLの殿堂入りを果たしたペイトン・マニング(Peyton Manning)氏らが参加したとのことだ。

調達した資金は、会社の成長と規模の拡大を加速させ、コンテンツや製品の能力をさらに強化するために使用されるとのこと。具体的にはファンやコレクターがメジャーリーグベースボールの公式NFTを購入、取引、共有できるようなNFTエコシステムの構築を行うとのことだ。さらに野球以外のスポーツへの参入やコンテンツスタジオの設立、NFTマーケットプレイスの構築なども行っていくとのこと。

ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのパートナーであるリディア・ジェット(Lydia Jett)氏は以下のようにコメントしている。 「ファナティクスの確かな実績とブロックチェーンやNFTの専門知識を組み合わせることで、キャンディ・デジタルは消費者にユニークなデジタル資産を所有する機会を提供する先進的なプラットフォームを構築していると確信しています」

ソフトバンクはこれまでにもブロックチェーン関連の投資をいくつか行っている。今年7月にはNFTマーケットプレイスのオープンシー(Opensea)への投資を、9月にはNFTサッカーゲームを提供するソーレア(Sorare)の資金調達を主導している。

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参考:Candy Digital
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ClusterX・BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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