マレーシア証券取引所、ブロックチェーンを活用した株券発行の概念実証開始

マレーシア証券取引所、ブロックチェーンを活用した株券発行の概念実証開始

マレーシア証券取引所が、ブロックチェーンを活用した株券発行の概念実証(PoC)の開始を9月14日発表した。その目的は、株券を完全電子化することでペーパーレス環境へ移行し、手作業の依存度を低減することにあるようだ。

なおこの実証は、スマートコントラクト開発言語「DAML(ダムル)」を開発するデジタルアセット(Digital Asset)社と米デル(DELL)の子会社ヴイエムウェア(VMware, Inc)社との提携により実施されるとのこと。

デジタルアセットはこの概念実証に「DAML言語」のプロダクトを提供し、またヴイエムウェアはブロックチェーンプラットフォームを提供するとのことだ。

なおヴイエムウェアはエンタープライズ向けブロックチェーンプラットフォーム「VMwareBlockchain」を昨年11月より提供開始しており、同プラットフォームが企業の分散型アプリケーションの構築および展開を支援することを目的としていること、そして金融業、製造業、小売業、ヘルスケア業界を対象に販売すると当時発表されていることから、今回の概念実証には「VMwareBlockchain」が採用されていることが想定できる。

参考:マレーシア証券取引所
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LuckyStep48

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ