音で寿司NFT配布へ、銀座渡利「SUSHI TOP SHOT」音響透かし活用(開発チーム取材)

音で寿司NFT配布へ、銀座渡利「SUSHI TOP SHOT」音響透かし活用

「sushiswap」のガバナンストークン「sushi」での決済やNFT(代替不可能トークン)作成など、暗号資産を活用した取り組みを積極的に行なっている寿司店「鮨 渡利」が、オンライン配信の音声を活用してNFTを配布する取り組みの実施を7月10日に発表した。

この企画は「SUSHI NINJAプロジェクト」と名付けられており、7月24日に「SUSHI TOP SHOT」のtwitter公式アカウント(https://twitter.com/Sushitopshot)で配信される料理動画の音声を活用し、NFTが配布されるとのこと。

特設ページに自身の仮想通貨ウォレットを接続した状態で、配信動画に埋め込まれた音響透かしが検知されると、動画視聴者に限定のNFTが手に入る仕組みとのことだ。

「SUSHI TOP SHOT」のNFT

なお今回活用される音響透かし技術は、音の信号処理技術の研究開発に取り組むエヴィクサー株式会社のフォレンジック透かし技術とのこと。

リリースで本プロジェクトについて「これまでも広告でのクーポン配布などで利用されている音響透かしだが、『所有証明』ができるNFTとかけ合わせることで、受け取った人は『確かに聴いた』ことなどを証明することが出来る」、「今後NFTを利用者の「行動の証明」として付与するサービスや、またこれを活用したマーケティングの需要は高まっていくと考えており、本企画がその先駆け事例となることを目指す」と説明されている。

「SUSHI TOP SHOT」開発チームに取材

あたらしい経済編集部は「SUSHI TOP SHOT」開発チームに取材を行った。

−NFTに取り組み始め、実際に寿司屋への来店者数は増えているのでしょうか?

銀座の名店で修業を積んだ大将の腕に惚れた客が通う予約いっぱいの人気店が、SUSHI決済の導入に加えて、寿司職⼈の技術のNFT 化という挑戦で「ブロックチェーンを語れる空間」とさらなる成長を遂げました。

コロナ禍の逆境の中、「寿司職人の技術と⽂化を多くの⼈に伝える」という思いに共感した経営者や投資家、アーティストも注⽬して多数来店し、客層の広がりを見せています。

(images/iStock:Ratth・Atstock Productions)

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この記事の著者・インタビューイ

設楽悠介

「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長 幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。同社コンテンツビジネス局で編集や電子書籍事業、新規事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役を兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」のボードメンバー。テレビ番組「スポットライト」(RKB)、ラジオ「テンカイズ」(TBS)にレギュラー出演。「みんなのメンタールーム(Amazon audible)」「風呂敷畳み人ラジオ(Voicy)」「あたらしい経済ニュース」等のポッドキャストも配信。著書に『畳み人という選択』(プレジデント社)。

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