日本企業初、DeFiレンディングプロトコル「Compound」よりtechtecがグラント獲得

日本企業初、DeFiレンディングプロトコル「Compound」よりtechtecがグラント獲得

教育・金融分野でのブロックチェーン活用およびオンライン学習サービス「PoL(ポル)」を運営する株式会社techtec(テックテク)が、DeFiレンディングプロトコル「Compound(コンパウンド)」の開発を主導するCompound Labsよりグラントを獲得したことを4月20日発表した。

「Compound」は管理者のいない暗号資産(仮想通貨)のレンディングサービスで、スマートコントラクトによって貸し手と借り手が結び付けられる。ユーザーは流動性を提供することで金利収入が得られる仕組みになっている。また「Compound」を利用することでガバナンストークンである「COMP」が獲得できる。なおCompoundへのロック額(TVL)は、DeFiプロトコルとして唯一の1兆円を超えており、DeFi市場全体の約20%を占めているとのこと。またCompound Labsは、a16zやCoinbase、Paradigm、Polychain Capital、Dragonfly Capitalといった主要VCから資金調達を実施している。

なお今回グラントで得た資金は「PoL」にてCompoundカリキュラムの作成、Compound利用のチュートリアル(獲得したCOMPでのガバナンス参加まで)の共同作成へ利用する予定とのこと。

株式会社techtecの代表取締役CEOである田上智裕氏は「DeFiに限らず世界最大手のブロックチェーンプロジェクトと言えるであろうCompoundと共にWeb3.0の実現に奔走できることを大変嬉しく思います。Compoundとの協業は日本初のことであり、日本市場を盛り上げるという意味でも重要な役割を担うことになると自覚しています。日本を代表するブロックチェーン企業として世界中のプロジェクトに認知してもらえるよう、また日本が再び熱い国になっているんだということを感じ取ってもらえるよう、引き続き努めていきます」とコメントしている。 

編集部のコメント

techtecは今年3月にもCelo財団から日本初となるグラント獲得や2月にもイーサリアム財団より日本初となる「イーサリアム 2.0」グラントの獲得、昨年10月にレンディングプラットフォーム「Aave(アーベ)」からのグラントを獲得しています。

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参考:techtec

(images:iStock/BadBrother

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