Visa、ステーブルコイン精算額が年換算250億ドル超に、前年同期比10倍

対応ブロックチェーンは10に拡大

米決済大手ビザ(Visa)のステーブルコインによる精算額が、年換算で250億ドル(約3.9兆円)を超えた。ビザのライアン・マキナニー(Ryan McInerney)CEOが、10月27日に開催された2026年度第4四半期・通期決算説明会で明らかにした。前年同期比で10倍に拡大したという。

今回示された年換算額は、直近の精算ペースが1年間続いた場合の金額を示すものだ。

ビザのステーブルコイン精算は、カード発行会社や加盟店側の決済事業者が、ビザとの間で行う資金の受け渡しに、ブロックチェーン上のステーブルコインを使う仕組みだ。

マキナニー氏によると、精算に対応するブロックチェーンは10となり、前年から2倍超に増加した。同精算サービスは、ビザが区分する世界5地域すべてで展開されているという。

また、ステーブルコインに紐づくカードの提供プログラムは225を超え、前年同期比で70%超増加した。対象のカードは50カ国超で約500万枚にのぼり、決済額は150%超増えたとのこと。

これらは、ステーブルコインの残高を使い、ビザの加盟店で日常の買い物などを行えるカードだ。プログラムの提供主体には、暗号資産(仮想通貨)取引所やデジタルウォレット事業者、ネオバンク、送金事業者が含まれる。

ビザは精算に加え、国際送金に用いる資金の事前拠出にもステーブルコインを活用している。10月15日には、送金基盤「ビザ・ダイレクト(Visa Direct)」で、米ドル建てステーブルコイン「USDC」を使った資金の事前拠出機能の商用展開を発表した。

初の導入パートナーは、米決済インフラ企業インヨー・グローバル(Inyo Global)だ。対象となる利用企業は、同社の基盤を通じ、Visa Directによる国際送金の資金をUSDCでほぼリアルタイムに事前拠出できる。

参考:ビザ公式決算発表・決算説明会書き起こし(MarketBeat掲載、主な該当箇所は12分51秒、13分48秒)
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。