イーサリアム次期アップグレード「グラムステルダム」、Hoodiでの実施が10/27に決定

HoodiでGlamsterdamの実施日程が決定

イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「グラムステルダム(Glamsterdam)」のテストネット「フーディ(Hoodi)」での実施日程が10月27日に決定した。イーサリアム財団(Ethereum Foundation)が、10月16日に発表した。

具体的な実施日時は、日本時間10月27日2時42分48秒(UTC:10月26日17時42分48秒)が予定されている。同時に、フーディのブロックガスリミットを2億に引き上げるという。

ガスは、取引やスマートコントラクトの実行に必要な計算量を測る単位だ。ブロックガスリミットは、1つのブロックで使用できるガスの上限を指す。この上限を引き上げることで、より多くの処理を1つのブロックに含められるようになる。

グラムステルダムは、取引やスマートコントラクトを処理する実行層(エグゼキューションレイヤー:Execution Layer)のアップグレード「アムステルダム(Amsterdam)」と、合意形成層(コンセンサスレイヤー:Consensus Layer)のアップグレード「グロアス(Gloas)」を組み合わせたものとなる。

今回のアップグレードでは、イーサリアムのレイヤー1(L1)の処理能力向上に向け、ブロックの生成や検証の仕組みが見直される。主な変更点として、「ePBS(Enshrined Proposer-Builder Separation)」と「ブロックレベルアクセスリスト(Block-Level Access Lists:BALs)」を導入する。

ePBSでは、取引をまとめてブロックを構築する「ビルダー」と、ブロックを提案する「プロポーザー」の役割分担や報酬の支払いを、プロトコル内で扱う。外部の仲介システムへの依存を減らすとともに、バリデーターが取引の実行結果を検証する時間を確保する。

一方、BALsは、ブロック内の処理でアクセスするアカウントやデータの保存場所、取引後の変更内容を記録する仕組みだ。これにより、ノードがデータの読み出しや取引の検証を並列に行えるようにする。

このほか、データの保存や参照などにかかるガスの計算方法も見直す。財団は、フーディのノード運用者に対し、実施前に実行レイヤーとコンセンサスレイヤーの両クライアントを対応版へ更新するよう求めている。

なお、グラムステルダムは、テストネット「セポリア(Sepolia)」ですでに10月6日に実施されている。今回のフーディのガスリミット引き上げにより、両テストネットの上限は2億でそろう。メインネットへの適用日は未決定で、クライアント開発チームの決定後に別途発表される予定だ。

参考:イーサリアム財団
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。