ディルハム建て取引や入出金に対応、数週間以内に開始予定
暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)の親会社ペイワード(Payward)が、ドバイの暗号資産規制当局VARAから正式な市場承認(Full Market Approval)を取得したと10月12日に発表した。同社は、アラブ首長国連邦(UAE)で今後数週間以内にクラーケンのサービスを開始する計画だ。
VARAの公開登録簿によると、認可を受けた法人はペイワードFZCO(Payward FZCO)で、ライセンスの発行日は10月6日となっている。同法人には、ブローカーディーラーサービスと運用・投資サービスの提供が認められており、機関投資家、適格投資家、個人投資家を対象にサービスを提供できる。
サービス開始時には、UAEの利用者は同国の法定通貨ディルハム(AED)建ての通貨ペアで現物取引とマージン取引(証拠金取引)を利用できる。クラーケンは、ディルハムでの直接の入出金にも対応する。
UAEの利用者は、オンチェーンステーキングに加え、米国株式やETF(上場投資信託)の価格に連動するトークン「エックスストックス(xStocks)」や、暗号資産の送金アプリ「Krak」も利用できるようになるという。
また、機関投資家向けには、OTC(店頭)での現物取引と「クラーケン・プライム(Kraken Prime)」が提供される。クラーケン・プライムは、同社がグローバルに展開する機関投資家向けサービスで、暗号資産の取引、カストディ、融資を一つのプラットフォームで提供する。
ペイワードは、暗号資産デリバティブや新たな利回り獲得商品の追加を、2026年後半から2027年にかけて見込んでいる。ただし、これらの提供には規制当局の承認が必要となる。
同社は、地域の提携先が自社サービスに取引機能を組み込めるよう、取引インフラを提供する方針も示した。
なお、ペイワードは今年5月にVARAの予備承認を受けていた。今回の市場承認はVARAのライセンス取得手続きの最終段階に当たり、ドバイで規制対象の事業を開始できるものだ。