米国株・ETF取引とx402決済に対応
米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、AIエージェント向けサービス「コインベース・フォー・エージェンツ(Coinbase for Agents)」に、米国株式・ETFの取引機能と「x402」による決済機能を追加した。同社が9月22日に発表した。
コインベース・フォー・エージェンツは、AIエージェントとコインベースのアカウントを接続し、ユーザーが設定した範囲で金融取引などを実行できるサービスだ。AIエージェントと外部サービスを接続するための共通規格「MCP(Model Context Protocol)」を通じて利用でき、これまでは暗号資産やデリバティブの取引などに対応していた。
今回新たに、コインベース・フォー・エージェンツを通じて、AIエージェントが数千の米国株式とETFを取引できるようになった。対象はトークン化株式ではなく、コインベースの個人向けアプリでも提供されている実際の米国株式とETFだ。24時間・週5日の取引に対応するほか、対象銘柄では1ドルから端株を取引できる。証券取引はコインベース・キャピタル・マーケッツ(Coinbase Capital Markets Corp.)を通じて行われる。
またコインベース・フォー・エージェンツは、決済プロトコル「x402」に対応した。x402は、ウェブ通信に使われるHTTPの「402ペイメント・リクアイアード(402 Payment Required)」を利用し、AIエージェントなどがオンライン上のデータやサービスにステーブルコインで支払える仕組みだ。AIエージェントは作業の途中で必要になったデータなどを購入し、その情報を続く処理に利用できる。
例えばAIエージェントは、決算情報の要約やオンチェーン分析、別のAIモデルによる分析などをx402で購入できる。サブスクリプションやAPIキーの管理、別のアカウントへの入金は必要ない。AIエージェントはコインベース上のUSDC残高から料金を支払える。なお、対応するデータエンドポイントも一部に限られる。
株式取引とx402を組み合わせることで、ユーザーはAIエージェントに条件を設定し、その条件を監視させ、必要な有料データを購入させたうえで取引まで実行させることができる。コインベースは例として、エヌビディア(NVIDIA)、アップル(Apple)、アルファベット(Alphabet)の株式を決算前に調査する使い方を紹介した。AIエージェントはx402でアナリストのセンチメントやオプションフローのデータを購入して内容を要約し、その後、ユーザーの指示を受けて3銘柄の端株を購入する。
AIエージェントが実行できる操作の範囲はユーザーが設定する。アクセス可能な資産や支出上限、操作ごとの承認などを設定できるほか、株式向けのサンドボックス型アカウントも今後提供する予定だ。
コインベースは、AIエージェントが継続的に取引できる金融システムを「AiFi」と呼んでいる。同社は今回の機能追加を通じて、コインベース・フォー・エージェンツをAIエージェント向けの「エブリシング・エクスチェンジ(Everything Exchange)」へ発展させる方針を示している。
You can now trade stocks through Coinbase for Agents.
— Coinbase Developer Platform🛡️ (@CoinbaseDev) September 22, 2026
Crypto. Derivatives. And now 6,000+ stocks.
Need analytics or data on those stocks? x402 payments let your agents pay for live market data mid-task, from your USDC balance on Coinbase. No subscriptions needed.
The most… pic.twitter.com/UvK4GRNWBj
参考:コインベース
画像:PIXTA