米サークル、Tazapayを約4億ドルで買収へ。USDCの国際決済基盤を拡充

株式を対価に買収、2027年の完了を予定

米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」の発行元サークル(Circle)が、シンガポールに本社を置き、企業間の国際決済を手掛けるタザペイ(Tazapay)を買収する最終契約を締結したと9月8日に発表した。

サークルが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、買収対価は約4億ドル(約615億円)相当のサークルのクラスA普通株式となる。サークルは子会社を通じ、サークル側がすでに保有する分を除くタザペイの発行済み株式すべてを取得する予定だ。

同契約は9月4日付で締結された。買収対価はタザペイの債務や取引費用、保有現金などに応じて調整される。交付される株式数は、買収完了日の前営業日までの20取引日におけるサークル株の出来高加重平均終値を基に算出される。

サークルは2027年の買収完了を予定している。買収完了には、シンガポール金融管理局(MAS)などの規制当局による承認を含む、通常の取引完了条件を満たす必要がある。

タザペイの顧客は決済サービス事業者や金融機関。同社は60以上の銀行・フィンテック企業との提携関係や、100超の市場に対応する送金網を持つ。

サークルによると、タザペイの年間換算の決済取扱高は7月31日時点で250億ドル(約3.8兆円)を超える。またタザペイの取引額の約60%には、すでにステーブルコインが利用されているという。

サークルは、タザペイの銀行との提携関係や各市場の送金網を取り込み、USDCを活用した国際決済の拡大を目指す。

タザペイは2025年から、サークルの決済ネットワーク「サークル・ペイメンツ・ネットワーク(Circle Payments Network:CPN)」の設計パートナーとして参加していた。

またタザペイは今年3月26日、サークルの投資部門サークル・ベンチャーズ(Circle Ventures)が主導するシリーズBの追加ラウンドを完了したと発表していた。同ラウンドにより、シリーズB全体の調達額は3,600万ドル(約55.4億円)に達した。

参考:サークルSEC書類タザペイ
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。