ネットスターズとimTokenがMOU、Stablecoin Payとウォレット基盤の連携検討へ

マルチウォレット対応でステーブルコイン決済の社会実装を推進

マルチキャッシュレス決済ソリューション「スターペイ(StarPay)」提供のネットスターズが、Web3ウォレット「アイムトークン(imToken)」を提供するシンガポール拠点のアイムトークン社と、ステーブルコイン決済の社会実装に向けた協業を検討するための基本合意書(MOU)を締結した。ネットスターズが9月3日に発表した。

両社は、ネットスターズがWeb2とWeb3の金融サービスをつなぐゲートウェイ構想「スターペイ・エックス(StarPay-X)」のもとで開発した店舗向けステーブルコイン決済サービス「ステーブルコイン・ペイ(Stablecoin Pay)」と、アイムトークンのウォレット基盤との連携を検討する。

これにより、日本国内の実店舗におけるステーブルコイン決済環境の構築に取り組むほか、将来的にはアジア地域におけるステーブルコイン決済の普及・拡大の可能性も探るという。

ネットスターズは今回のMOUを、スターペイ・エックス構想におけるマルチウォレット対応の実現に向けた一歩と位置づけている。一方アイムトークンは、日本国内の利用者や訪日外国人が実店舗でステーブルコインを使って支払える環境の実現を目指し、ウォレットの利用場面をオンチェーンでの活動から日常的な消費へ広げるとしている。

ただし今回のMOUは、現時点で具体的なサービスの提供や導入を約束するものではない。両社は今後の協議を通じて、協業の可能性を検討するとのことだ。

アイムトークンは、利用者自身が秘密鍵を管理するノンカストディアル(自己管理型)のWeb3ウォレットだ。ビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)など複数のブロックチェーンに対応している。2016年の創業以来、150以上の国・地域で2,000万人超のユーザーに利用されているという。

なおネットスターズは6月4日、ビットゲットウォレット(Bitget Wallet)とも、ステーブルコインをはじめとするWeb3型決済の普及に向けたMOUを締結したと発表している。

ビットゲットウォレットは、世界で9,000万人以上のユーザーを有するノンカストディアルウォレットだ。同社とのMOUもスターペイ・エックスのマルチウォレット化を視野に入れたもので、日本国内の実店舗における決済利用場面の拡大や、訪日客を含む利用者の利便性向上について検討する内容となっている。

ネットスターズは7月13日、スターペイ加盟店向けにステーブルコイン・ペイの提供を開始した。同サービスは米ドル建てステーブルコイン「USDC」と「USDT」、日本円建てステーブルコイン「JPYC」に対応する。提供開始時点の対応ウォレットは「メタマスク(MetaMask)」。ネットスターズは2026年夏以降、対応ブロックチェーンにアプトス(Aptos)を、対応ウォレットにビットゲットウォレットとアイムトークンを追加する予定としていた。

また同社は8月17日、ローソンゲートシティ大崎アトリウム店で、ローソンのPOSレジとステーブルコイン・ペイを連携させ、USDC、USDT、JPYCを用いた店頭決済の実証実験を実施した。この実証では、対応ウォレットとしてメタマスクが使用された。

参考:ネットスターズ
画像:iStocks/PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。