機関投資家向け暗号資産運用部門が正式始動
投資運用会社フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、暗号資産(仮想通貨)運用会社250デジタル(250 Digital)の買収完了を6月22日に発表した。あわせて、機関投資家向けのアクティブ運用型デジタル資産運用部門「フランクリン・クリプト(Franklin Crypto)」を正式に設立した。
今回新たに設立されたフランクリン・クリプトは、機関投資家向けにアクティブ運用型の暗号資産戦略を提供する部門だ。フランクリン・テンプルトンは、250デジタルの投資チームや運用戦略を取り込むことで、同分野の事業拡大を図るという。
今回の買収には、250デジタルの投資チームに加え、コインファンド(CoinFund)がこれまで運用していた流動性の高い暗号資産を対象とする投資戦略が含まれる。フランクリン・テンプルトンは契約の一環として、これらの戦略へ投資も行うという。
なお、250デジタルは今年1月に、暗号資産投資会社コインファンドからのスピンアウトが発表された暗号資産運用会社だ。今回の買収対象には、コインファンドがこれまで運用していた流動性暗号資産戦略も含まれる。
フランクリン・テンプルトンは今年4月、250デジタルの取得計画とフランクリン・クリプトの設立方針を発表していた。今回の発表は、その取引が完了したことを受けたものとなる。
フランクリン・クリプトの責任者には250デジタル共同創業者のクリストファー・パーキンス(Christopher Perkins)氏が就任する。また、同じく共同創業者のセス・ギンズ(Seth Ginns)氏は最高投資責任者(CIO)を務める。さらに、フランクリン・テンプルトン・デジタル・アセッツ(Franklin Templeton Digital Assets)のデジタル資産運用担当ディレクターであるトニー・ペコア(Tony Pecore)氏も同部門に加わる。フランクリン・クリプトは、フランクリン・テンプルトンのイノベーション責任者であるサンディ・カウル(Sandy Kaul)氏の管轄となる。
フランクリン・テンプルトンは今回の取引について、デジタル資産分野全体でインフラを構築するという長期的な取り組みを反映するものだと説明している。また、次世代の機関投資を定義すると同社が考える技術への確信を示すものだとしている。
なおフランクリン・テンプルトンは、1947年創業の投資運用会社だ。2026年5月31日時点の運用資産残高は約1兆7,800億ドル(約282.5兆円)としている。
同社は近年、トークン化MMF「Franklin OnChain U.S. Government Money Fund(FOBXX)」のBENJIトークンの提供や、オンド・ファイナンス(Ondo Finance)との提携による同社運用ETFのトークン化など、デジタル資産事業を拡大している。
✅ Acquired 250 Digital
— Franklin Templeton Digital Assets (@FTDA_US) June 22, 2026
✅ Paid with some BENJI tokens (nbd)
✅Officially welcomed @perkinscr97 & @sethginns
Sandy Kaul, Head of Digital Assets and Innovation, joined @BloombergTV to talk Franklin Crypto, and how the team made history by re-envisioning M&A. pic.twitter.com/6FIy1cdm8C
参考:フランクリン・テンプルトン1 ・フランクリン・テンプルトン2
画像:PIXTA