TON、「トンコイン(TON)」から「グラム(GRAM)」への改称を提案

ネイティブトークンの名称変更を巡るガバナンス投票開始

TONブロックチェーンのネイティブトークン「トンコイン(Toncoin)」の名称を「グラム(Gram)」へ変更する提案について、コミュニティ投票が開始された。同チェーンの公式Xアカウントより6月2日に発表された。

投票ページによると、この提案ではネイティブトークンの名称をトンコインからグラムへ変更するとともに、ティッカーシンボルも「TON」から「GRAM」へ変更することが提案されている。

一方で、ブロックチェーンの名称は引き続き「TON(The Open Network)」が維持されるとのこと。提案文書では、今回の変更は名称およびティッカーシンボルのみが対象であり、ネットワーク自体の名称変更は行われないと説明されている。

また同文書によると、今回の変更に伴うトークンのスワップや移行(Migration)、ブリッジ、請求手続き、変換作業などは不要とのこと。保有資産やウォレットアドレス、スマートコントラクト、オンチェーン上のポジションなども変更されず、現在の10TONは10GRAMになるとしている。

提案文書では、今回の改称は「メイク・トン・グレート・アゲイン(Make TON Great Again:MTONGA)」構想の一環として実施されるものだと説明されている。

TON公式Xアカウントは、テレグラム(Telegram)がTON開発で主導的な役割を担うようになって以降、ネットワークは10倍高速化し、手数料は6分の1になったと説明している。そのうえで、「TON最初のホワイトペーパーで使われていた名称」であるグラムへの改称を提案している。

投票は6月1日(UTC)に開始され、1週間実施される予定だ。記事執筆時点では、賛成票が優勢となっている。

なお、テレグラム創業者のパベル・ドゥロフ(Pavel Durov)氏は6月2日、自身のテレグラムチャンネルで「グラムはTON最初のホワイトペーパーにおける通貨の名称だった。私たちは原点に戻り、新たな章を始める」と投稿している。

さらに同氏は5月4日、テレグラムがTON財団に代わって推進主体となり、同ネットワーク最大のバリデーターになる方針を発表していた。

また今後はテレグラムがTONの技術面での強化を主導し、新しい「ton.org」、開発者向けツール、性能改善などを2〜3週間以内に進めると伝えられていた。

TONはもともとテレグラムが開発を進めたブロックチェーン構想だったが、米SECとの法的問題を受け、同社は2020年に関与を終了。その後はコミュニティ主導で開発が継続され、TON財団がエコシステム支援や調整を担ってきた。

参考:テレグラム投票ページ
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。