ムーンペイ、クロスチェーンルーティング「ディセント」買収、取引基盤「MoonPay Trade」も提供開始

MoonPayがDecent買収

暗号資産(仮想通貨)決済インフラ企業ムーンペイ(MoonPay)が、クロスチェーンルーティング企業ディセント(Decent)の買収と、クロスチェーン取引基盤「ムーンペイトレード(MoonPay Trade)」の提供開始を5月21日に発表した。

ムーンペイはディセント買収の条件を公表していない。なお、メディア「コインデスク(CoinDesk)」は事情に詳しい人物から得た情報として、買収額は1億ドル未満の高い8桁台だったと報じている。

ディセントは、独自のブリッジ基盤やルーティングアルゴリズム、集約レイヤーを開発してきたクロスチェーンルーティング・流動性企業だ。同社はこれら基盤を通じて、複数のブロックチェーン間でのトークン交換や資産移動を支援している。

ムーンペイによると、ムーンペイトレードは同社が買収したディセントの技術とチームを基盤としている。

ムーンペイトレードは、オンチェーン取引の執行、決済、資産の変換、120超の法定通貨による支払いを、1つのAPI連携で扱えるプラットフォームだ。対応するブロックチェーンやプロトコルには、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、ベース(Base)、ハイパーリキッド(Hyperliquid)、ビットコイン(Bitcoin)などが含まれ、200超のブロックチェーンやプロトコルに対応するという。

同プラットフォームは、クロスチェーンのルーティングと取引執行、パーミッション型・非パーミッション型ネットワークをまたぐ担保移動、法定通貨からオンチェーン流動性への接続、KYC(本人確認)・AML(マネーロンダリング防止)・報告システムなどのコンプライアンス関連機能を提供するとのこと。

また、トークン化ファンドのオンチェーンでの申し込み・償還や、DeFi(分散型金融)レンディングプロトコルのモルフォ(Morpho)、アーベ(Aave)、メープルファイナンス(Maple Finance)上の利回り型ボールトとの連携などにも対応するという。

ムーンペイトレードは、元CFTC(米商品先物取引委員会)委員長代行のキャロライン・ファム(Caroline D. Pham)氏が率いる規制対象の金融サービス会社向け事業部門「ムーンペイ・インスティトゥーショナル(MoonPay Institutional)」の執行レイヤーとして位置付けられている。

ムーンペイは4月29日、暗号資産の鍵管理インフラ企業ソドット(Sodot)の買収と、同部門の立ち上げを発表していた。

参考:ムーンペイ
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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