オンチェーンIDプロジェクト「Phi」、5月25日にphi[.]boxなど関連サービス停止へ

ファイ、4年でサービス終了へ

web3ソーシャルプラットフォーム「ファイ(Phi)」が、プロジェクトを終了する。同プロジェクトの公式Xアカウントより5月4日に発表された。

ファイは、ユーザーのオンチェーン活動やNFTなどを可視化し、デジタル上のアイデンティティや創作表現の場を提供するオンチェーンIDプロジェクトだ。初期には「ファイランド(Phi Land)」として展開され、ENS(イーサリアムネームサービス)上のオンチェーン活動を可視化し、ユーザーがNFTを請求して自身のオンチェーンIDを表現できる仕組みを提供していた。

発表によると、「ファイ・ボックス(phi.box)」および関連サービスは、5月25日にオフラインとなる予定だ。

同プロジェクトチームは、ユーザーに対して、同日までに報酬の請求やステーキングの解除、資産の引き出しなどの対応を行うよう案内している。また、自身が保有するNFTやボードトークン関連の整理も推奨している。

一方で、ファイエコシステムのネイティブトークン「PHI」はオンチェーン上に残り、分散型取引所「エアロドローム(Aerodrome)」において引き続き取引可能とされている。ただし、今後は流動性が徐々に低下する見込みであり、コミュニティによる流動性供給がない場合、その傾向が強まる可能性があるとのこと。

今回の決定について同プロジェクトチームは、「私たちを信頼してくれた人々への敬意から行ったもの」と説明している。また、「ファイは単なるプロダクトではなく、アーティストやビルダー、ユーザーによって築かれた創造的な空間だった」と振り返っている。

同プロジェクトは今年1月、運営期間の延長を目的としてチームを大幅に縮小していた。その後、予測市場やAIへの方向転換を含め複数の可能性を検討してきたとのこと。

しかし、同プロジェクトチームは、こうした取り組みにもかかわらず、サービスの継続や新規開発は財務的に実行可能ではないとの判断に至ったと説明した。

同プロジェクトチームは、「望んでいた結果には到達できなかった」とし、その責任は運営側にあるとの認識を示した。そのうえで、これまで関わったすべての参加者に対して謝意を表明している。

 

画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。