中国人民銀行、デジタル人民元の取扱銀行を12行追加、計22行に

デジタル人民元の取扱銀行が計22行に

中国人民銀行(PBOC)がデジタル人民元プログラムの運営機関を拡大し、新たに12行を運営機関として追加した。これはロイターの先月の報道を裏付ける内容だ。

デジタル人民元の取り扱いが認められた新たな12行には、中信銀行(China CITIC Bank)、中国光大銀行(China Everbright Bank)、広発銀行(China Guangfa Bank)、上海浦東発展銀行(Shanghai Pudong Development Bank)などが含まれる。中国人民銀行が声明で明らかにした。

中国人民銀行は今回の措置について、デジタル人民元サービスの利用の裾野を広げるとともに、「安全で、便利で、効率的な」決済手段に対する国民の需要に応える狙いがあると説明した。

4月2日の発表により、デジタル人民元を取り扱う認可銀行の総数は22行となった。

中国政府は2019年の開始以降、デジタル人民元を実体経済に普及させる取り組みを進めてきたが、その歩みはこれまでのところ緩やかだ。小売顧客の多くはすでに、アリババ(Alibaba)のアリペイ(Alipay)やテンセント・ホールディングス(Tencent Holdings)のウィーチャットペイ(WeChat Pay)といったプラットフォームを通じて、安全かつ低コストな取引を行えるためである。

この戦略は、中国が暗号資産(仮想通貨)への取り締まりを強化し、ステーブルコインを禁止している動きと並行して進められているものだ。これは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が暗号資産を後押しし、デジタルドルを禁じた米国との対照を際立たせている。

中国人民銀行は、「中央銀行は今後も、市場化および法治の原則に従い、運営機関の数を秩序立てて拡大していく」と述べた。あわせて、デジタル通貨の発展に向けて「開かれた、包摂的で、公正な競争環境」を構築する考えも示した。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
China expands digital yuan programme with 12 new bank operators
(Reporting by Ethan Wang and Ryan Woo, Editing by William Maclean and Arun Koyyur)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。