Lido DAOがLDO取得を提案
リキッドステーキングプロトコル「ライド(Lido)」のガバナンストークン「LDO」の取得に関する提案が、ライドDAO(Lido DAO)のリサーチフォーラムへ3月27日に投稿された。
提案では、DAOトレジャリーが保有する最大10,000stETHを使ってLDOを取得する方針が示されている。対象となる10,000stETHは、約2,000万ドル(約31.9億円)相当だ。この案は、ライドの成長施策を担うライドグロースコミッティ(Lido Growth Committee)に対し、LDO取得の実行権限を付与する内容となっている。
LDO取得は、現在の市場環境が維持されることを前提に、ライドエコシステム財団(Lido Ecosystem Foundation)の管理の下行われるとのこと。また、ライドグロースコミッティが取得したLDOはライドDAOトレジャリーへ戻されるという。
なおこの施策は、「NEST」と呼ばれる長期的な自動買い戻しの仕組みの追加や仕様変更、代替には当たらないとされている。そのため今回の案は、市場機会の活用を目的とする一度限りの施策とのことだ。
提案によると、LDOは暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)に対して、歴史的に低い水準で取引されているという。LDOとETHの比率は約0.00016で、過去2年間の中間水準0.00043に比べて63%低く、過去2年間の大部分で推移していた約0.0005と比べても70%低いとのこと。
この価格乖離については、プロトコル業績の悪化だけでは説明できないという。ネットのプロトコル報酬は過去2年間で約20%減少した一方、LDOとETHの比率は約50%低下したという。また、プロトコルのテイクレートは5%から6.11%へ上昇したとのこと。
LDOの取得にあたっては、1回あたり最大1,000stETHずつがライドDAOの簡易承認プロセス「イージートラック(Easy Track)」を通じて引き出され、各回ごとに条件を定めたうえで段階的に執行するとのこと。
この施策において、ライドグロースコミッティが執行主体となり、ライドエコシステム財団が執行中の資産保管やCEX(中央集権型取引所)への対応を担うとされている。一方で、投入されるstETHと取得したLDOの受益上の所有権はライドDAOが引き続き保有するという。
リキッドステーキングとは暗号資産をステーキングしながら、その資産の流動性を維持する仕組みだ。従来のステーキングでは一定期間資産がロックされるが、リキッドステーキングを利用すると、ステーキング資産に対応するLST(リキッドステーキングトークン)を受け取れる。また、そのLSTはDeFiで運用・取引できる。ライドではETHをステーキングすると、LSTのstETHが発行される。
Utilizing Market Opportunities: stETH / LDO Trade
— Lido (@LidoFinance) March 27, 2026
A proposal to authorize the Lido Growth Committee to purchase LDO using up to 10,000 stETH from the Lido DAO treasury has been published on the Lido DAO forum.
More info here: https://t.co/DHkpYYhCbs
参考:ライド
画像:PIXTA