6.1万BTC差押え、世界最大のビットコイン押収事案で被告が有罪認める

6.1万BTCの押収

約50億ポンド(約67億ドル / 約9,900億円)規模の詐欺に関連して、ビットコインの資金洗浄を行ったとする中国人女性キアン・ジミン(Qian Zhimin)が起訴されていた事案で、9月29日にジミン被告がロンドンの裁判所で有罪を認めた。

ジミン被告は、ヤディ・チャン(Yadi Zhang)としても知られる。初公判のためサザーク刑事法院(Southwark Crown Court)に出廷したが、法廷での答弁を変更し有罪を認めた。認めた罪は、2002年犯罪収益法(Proceeds of Crime Act 2002)に基づく「犯罪収益の取得」および「犯罪収益の占有」である。

サリー=アン・ヘイルズ(Sally-Ann Hales)判事は、判決言い渡しは後日に行われるとして、被告を勾留のままとした。

メトロポリタン警察は、本件差押えを「現時点で55億ポンド超に相当する、世界最大の暗号資産(仮想通貨)差押え」と位置づけている。押収対象は、ジミン被告から差し押さえられた「6万1,000BTC」である。

ジミン被告の量刑言い渡しは、11月10日および11日にサザーク刑事法院で予定されている。

先行関連事件として、同一捜査の一環でジアン・ウェン(Jian Wen)が関与したウォレット内の資産(150BTC)の移動の「容易化」が認定され、2024年5月22日にサザーク刑事法院で禁錮6年8か月の判決が下されている(当時評価額は約170万ポンド)。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Chinese woman admits UK bitcoin laundering charges on first day of trial
(Reporting by Sam Tobin; editing by William James)
参考:ロンドン警視庁(MPS)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。