米ビジョンシスAI、最大20億ドル規模のソラナ(SOL)トレジャリー開始へ、マリネードファイナンスと提携で

VisionSys AIがSOLトレジャリー開始へ

米ナスダック(Nasdaq)上場企業ビジョンシスAI(VisionSys AI)が、最大20億ドル(約2,942億円)規模の暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)のトレジャリー(財務資産)プログラムを開始予定であると10月1日に発表した。

このトレジャリープログラムでは、ビジョンシスAIのバランスシート強化、流動性向上、株主価値の長期的な創出を目的に、ソラナの戦略的な取得とステーキングが実施されるとのこと。プログラムの第1段階では、今後6ヶ月以内に5億ドル(約735億円)相当のソラナを取得およびステーキングする計画だ。

なお同プログラムは、ビジョンシスAIの子会社メディンテルテクノロジー(Medintel Technology)と、ソラナ(Solana)上でDeFi(分散型金融)プロトコルを提供するマリネードファイナンス(Marinade Finance:以下、マリネード)との提携に基づき進められる。

マリネードは、ビジョンシスAIによるソラナのステーキング運用において、セキュリティ、コンプライアンス、パフォーマンス最適化を担うとのこと。また、マリネードはビジョンシスAIのソラナエコシステムへの統合も支援するという。

ビジョンシスAIのCEO(最高経営責任者)ヘン・ワン(Heng Wang)氏は同プログラムについて、「マリネードの専門知識を活用し、トレジャリー強化だけでなくソラナの高性能ブロックチェーンと独自AIアルゴリズムを組み合わせ、次世代のDeFiソリューションやトークノミクスモデルを探求していく」と発表にて述べた。

ビジョンシスAIは、脳と機械の相互作用や先進AI(人工知能)システムを専門とする米テクノロジー企業。

ビジョンシスAIは9月24日、同社CSO(最高戦略責任者)に、ソラナ(Solana)上のDEX(分散型取引所)メテオラ(Meteora)、オルカ(Orca)、レイディウム(Raydium)などのAMM(自動マーケットメイカー)や流動性提供に携わったハコブ・シロニアン(Hakob Sirounian)氏を任命した。また同氏は、ソラナエコシステムの初期段階から関わっていた経歴を持つ。

シロニアン氏の起用は、ビジョンシスAIの業務効率向上、ブロックチェーンおよび分散型テクノロジーへの取り組みの推進、AI主導ソリューション分野での成長加速が目的とのことだ。

参考:ビジョンシスAI
画像:iStocks/artsstock・Godruma

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。