ゲート、独自L2「Gate Layer」ローンチとGTトークノミクス刷新

暗号資産取引所ゲートが独自レイヤー2発表

海外暗号資産(仮想通貨)取引所ゲート(Gate)が、EVM互換の独自レイヤー2ネットワーク「ゲートレイヤー(Gate Layer)」のローンチを9月25日に発表した。また同チェーンの基盤トークンとなる「ゲートトークン(GT)」のエコシステム刷新も併せて発表されている。

レイヤー1の決済レイヤーには、イーサリアム(Ethereum)ではなく、同社が2020年に立ち上げた独自チェーン「ゲートチェーン(GateChain)」を利用するとのことだ。

ゲートレイヤーの構築には、「OPメインネット(オプティミズム)」の開発元OPラボ(OP Labs)が提供するソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」が採用されている。報告によるとゲートレイヤーは、1秒のブロックタイムで毎秒5,700件超の取引処理が可能とのこと。ガス代は既存のレイヤー2に比べて低く抑えられているという。

同社はゲートレイヤーを「All in Web3」戦略の基盤と位置付けている。同チェーン第1弾のサービスとして、パーペチュアル(無期限)先物取引プラットフォーム「パープ(Perp)」、ノーコードのトークン発行支援「ゲートファン(Gate Fun)」、クロスチェーン対応のミームトークントラッカー「ミームゴー(Meme Go)」を展開する。

GTはゲートレイヤー上で唯一のガストークンとして利用される。さらに定期バーンとオンチェーンバーンを組み合わせた二重のデフレモデルを継続している。発表によると、2025年第2四半期までに累計で1億8,055万GT以上がバーンされたという。これは初期供給量の約60%に相当する。

あわせてL1のゲートチェーンもバージョン1.20にアップグレードされた。新機能としてEIP-4844(Blobトランザクション)が追加され、EVMはカンクン(Cancun)に更新され複数のEIPにも対応した。これにより処理効率やセキュリティが強化されたという。

なおゲートレイヤーと同様にOPスタックで構築された取引所のチェーンとして、コインベース(Coinbase)のベース(Base)やクラーケン(Kraken)のインク(Ink)、ハッシュキーグループ(HashKey Group)のハッシュキーチェーン(HashKey Chain)がある。

参考:ゲート
画像:iStocks/Agriforce

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あたらしい経済 編集部

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