ビットワイズ、スイスSIX取引所に5つの暗号資産ETPを上場

5つの暗号資産ETPが欧州で新規上場

暗号資産(仮想通貨)専門の資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、SIXスイス取引所(Six Swiss Exchange)に5つの主要暗号資産ETP(上場投資商品)を新規上場したと9月4日に発表した。

今回新たに上場されたのは以下の5商品。

・Bitwise Core Bitcoin ETP(BTC1):TER 0.20%の低コスト設計で、コスト効率とベンチマークの信頼性を求める長期投資家向けのビットコイン連動商品
・Bitwise Ethereum Staking ETP(ET32):ETHのステーキング報酬を反映する機関投資家レベルの流動性の高い投資商品
・Bitwise Solana Staking ETP(BSOL):Compass Solana Total Return Monthly Indexに準拠したソラナのステーキング報酬連動商品
・Bitwise MSCI Digital Assets Select 20 ETP(DA20):MSCIが管理する暗号資産トップ20指数を追跡し、市場の約90%をカバー
・Bitwise Physical XRP ETP(GXRP):XRPの価格に連動する商品

これらのETPはいずれもそれぞれに対応する資産で100%裏付けられており、規制に準拠したカストディアンによって安全にコールドストレージで管理されているという。また現物償還メカニズムを備え、独立した受託者と管理者が関与することで、投資家保護と発行体デフォルトリスクの低減が図られているという。

欧州では規制環境の整備も進んでいる。英国では2025年10月8日からリテール投資家による暗号資産ETP取引が解禁される見込みで、フランスでも販売規制の緩和が検討されている。

欧州地域投資戦略ディレクターのロナルド・リヒターは「今回スイスで上場した5つの主要商品は、暗号資産市場の可能性を投資家が享受する選択肢を広げる」とコメントした。欧州統括責任者のブラッドリー・デュークも「スイス市場での拡張は自然なステップであり、最高水準の暗号資産ETPを提供するという戦略に沿う」と述べた。

なおビットワイズは8月時点で運用資産が150億ドルを突破したと明らかにしており、これは2024年10月から200%増加した。欧州においては過去4年間、ETC Groupとして活動してきた実績を持ち、欧州最大かつ最も流動性の高いビットコインETPを含む商品群を展開している。

参考:ビットワイズ
画像:PIXTA

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あたらしい経済 編集部

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