サークル、USDC活用の企業向けL1チェーン「Arc」今秋ローンチへ

USDC活用の企業向けレイヤー1公開へ

米サークルインターネットグループ(Circle Internet Group)が、レイヤー1ブロックチェーン「アーク(Arc)」のローンチ予定を8月12日に発表した。

アークは、サークル発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」活用の企業向けチェーンとのこと。ネイティブガストークンとしてUSDCが活用されるほか、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換、ステーブルコイン対応の統合型FX(外国為替)エンジン、サブセカンド(1秒未満)での最終決済、オプトイン(参加・同意)式プライバシー機能を備えているという。

またアークは、サークルが提供するプラットフォーム全体に統合され、他の多数のパートナーブロックチェーンとも相互運用が可能とのこと。同チェーンは今秋パブリックテストネットとしてローンチされる予定だ。

あわせてサークルは、2025年第2四半期の決算も発表した。四半期末時点のUSDC流通額は、前年同期比90%増の613億ドル(約9兆円)に達したとのこと。8月10日時点ではさらに6.4%増の652億ドル(約9.6兆円)に達したという。

また、同社の総収益および準備金収入は前年同期比53%増の6億5,800万ドル(約971億円)、調整後EBITDA(イービットディーエー)は、52%増の1億2,600万ドル(約186億円)だったとのこと。EBITDA(Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization)は、税引前利益に支払利息と減価償却費を加えて算出される利益を指す。

一方、純損失は4億8,200万ドル(約711億円)だったという。これは、新規株式公開(IPO)に伴う株式報酬4億2,400万ドル(約625億円)と、株価上昇に伴う転換社債の公正価値増加1億6,700万ドル(約246億円)など、計5億9,100万ドル(約872億円)の非現金費用が影響とされている。

なお6月に実施したIPOでは、総販売株式数3,910万株のうち1,990万株の新発行株を1株31ドル(約4,576円)で売却。引受手数料などを控除した純収入は、5億8,300万ドル(約860億円)となった。

参考:サークル
画像:iStocks/Aleksei_Derin

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。