マントル、バイビット共同CEOら2名をアドバイザーに迎える

マントルがバイビット共同CEOら2名をアドバイザーに

オンチェーンエコシステムのマントル(Mantle)が、海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)のヘレン・リウ(Helen Liu)氏とエミリー・バオ(Emily Bao)氏の2名をキーアドバイザーに迎えたと8月6日に発表した。

マントルは、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーン「マントルネットワーク(Mantle Network)」を基盤にした、DAOによるガバナンスやトレジャリーを含めたWeb3エコシステム。

同エコシステムでは、同ネットワークのガストークンおよびガバナンストークン「MNT」が発行されている他、ETHのリキッドステーキングおよびリステーキングプラットフォーム「mETH Protocol」を提供している。またマントルがコア・コントリビューターをしている「Function」のトークンである「Ignition FBTC(FBTC)」や、機関投資家向けのデジタル資産インデックスファンド「Mantle Index Four(MI4)」もMantleエコシステムを支えている。

今回マントルのキーアドバイザーに就任したヘレン・リウ氏はバイビットの共同CEOだ。同氏はノキア(Nokia)やマイクロソフト(Microsoft)などで10年以上エグゼクティブリーダーシップを経験した人物だ。バイビットには2020年から中核メンバーとして入社し、HRディレクター、COOに就き、そして現職を務めている。

またエミリー・バオ氏はバイビットの現物取引とWeb3ビジネスの責任者を務める人物だ。同氏は、バイビットが今年第3四半期にローンチ予定のソラナ(Solana)基盤のオンチェーン流動性ネットワーク「バイリアル(Byreal)」の創業者でもある。マントルは同氏について「DeFi(分散型金融)とRWA(現実資産)の統合の最前線に立つリーダー」と評している。バイリアルで同氏は、中央集権型流動性と分散型アクセスビリティを橋渡しし、質の高いプロジェクトに対して機関投資家レベルの実行力と公正なローンチメカニクスを提供するビジョンを明確にしたという。

今回リウ氏のオペレーション力とバオ氏の分散型インフラ領域におけるリーダーシップにより、マントルは「エコシステムの拡大とパートナーシップ構築が一層加速する」とした。

またマントルは、バイビットの規模感と戦略的なオペレーションとの連携が強化されるとし、RWAの探索と機関投資家レベルのDeFi体験を支える、公正かつ高流動性なプラットフォーム構築における知見が活用できると伝えている。

マントルでは、従来の金融とブロックチェーンイノベーションを橋渡しするというビジョンを持っている。同ビジョン加速のためマントルは2月、主要プロダクトへ複数の幹部を任命する新たな人事を発表していた。 

参考:マントル
画像:iStocks/4×6・alphaspirit

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。