ビットゲットが「xStocks」対応
シンガポール拠点の暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所ビットゲット(Bitget)が、同社提供のビットゲットオンチェーン(Bitget Onchain)上で、トークン化プロダクト「xStocks」を提供開始したと7月9日に発表した。
「xStocks」は、米国上場企業60銘柄以上の株式やETF(上場投資信託)をトークン化したプロダクト。スイス拠点の資産トークン化企業バックド(Backed)が6月30日に提供開始した。「xStocks」のトークン化株式は、実際の株式に1:1で裏付けられており、ソラナ(Solana)のトークン規格であるSPL規格で発行されている。
今回ビットゲットオンチェーン上でサポート開始されたトークン化株式は、テスラ(TSLAx)、アップル(AAPLx)、エヌビディア(NVDAx)、サークル(CRCLx)、マイクロストラテジー(MSTRx)とのこと。また、S&P500(SPYx)やインベスコQQQトラスト(QQQ)といったETFも対象だ。今後、取り扱い銘柄は追加されていく予定だという。
ビットゲットオンチェーンにより、これらトークン化株式やETFは、ビットゲットの現物取引アカウントから直接アクセス・取引できるとのこと。また取引手数料は0.5%に抑えられているという。
ビットゲットオンチェーンは、今年初めに立ち上げられたブロックチェーンネイティブなプラットフォームである。ユーザーは、個別のウォレットや秘密鍵管理、外部ブリッジを使わずに、ビットゲットの現物取引アカウントから直接オンチェーン資産を取引できる。また、リアルタイムでの取引や自動注文、価格アラートなどの機能も備えている。
なおビットゲットオンチェーンは、ソラナ(Solana)やベース(Base)、BNBスマートチェーン(BNB Smart Chain)といった複数のエコシステムに対応しているとのこと。
また、現在「xStocks」はビットゲットのほかに、海外大手暗号資産取引所のバイビット(Bybit)やクラーケン(Kraken)、ゲート(Gate.io)でサポートされている。これにより、従来は機関投資家に限られていた株式取引へのアクセスが、個人投資家も24時間365日行えるようになった。
また「xStocks」は、ソラナ上の一部DeFi(分散型金融)プロジェクトでも対応が進められている。さらに分散型オラクルネットワークを提供するチェーンリンク(Chainlink)は、「xStocks」専用のソリューション開発を進めているとのこと。
なお「xStocks」は現在、非米国居住者を対象に提供されているとのことだ。
参考:ビットゲット
画像:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio