Zaifが今春からステーキングサービス提供へ、チューリンガムと共同開発で

Zaifが今春からステーキングサービス提供へ

国内暗号資産(仮想通貨)取引所Zaif(ザイフ)が、今春にステーキングサービスを提供する予定だ。ザイフを運営するカイカエクスチェンジの親会社、クシムが2月21日発表した。

発表によると同サービスは、同じくクシムの子会社であるチューリンガムと共同開発するとのこと。現在はサービス開始に向け鋭意開発中とのことで、それ以上の情報は公開されていない。

ステーキングとは、「バリデーター」と呼ばれるユーザーが、対象となる暗号資産を一定量保有(ロック)することで取引記録のブロック生成プロセスに参加し、報酬を得る行為のこと。暗号資産取引所が提供するステーキングサービスは、ユーザーからトークンをプールに集め、ネットワークにまとめて預け入れる形式をとる。そのためユーザーはステーキング参加に本来必要な暗号資産保有量を持たなくとも、少額でステーキング報酬が得られる。

なおステーキングは、コンセンサスアルゴリズムの「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」を採用するブロックチェーンで実行が可能となっている。コンセンサスアルゴリズムとは、暗号資産のブロックを追加する際の合意形成のアルゴリズムである。

クシムは昨年9月、資本業務提携関係にあるCAICA DIGITAL(カイカデジタル)と新たな資本業務提携を行い、第三者割当増資を引き受けることを発表。あわせてクシムは、カイカデジタルの連結子会社であるカイカエクスチェンジホールディングスの株式を取得し、経営統合することも発表していた。

この経営統合により、カイカエクスチェンジHDの子会社となる国内暗号資産(仮想通貨)取引所Zaif(ザイフ)運営のカイカエクスチェンジ、同じく子会社の暗号資産投融資事業を行うカイカキャピタルについてもクシムの連結子会社になっている。

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参考:チューリンガム
images:iStocks/Lidiia-Moor

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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