バイビット、暗号資産決済「Slash」での入金対応を開始

バイビットが「Slash」での入金対応を開始

海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)が、暗号資産決済ソリューション「Slash Web3 Payments(以下スラッシュ)」による、ユーザーアカウントへの入金対応開始を9月14日発表した。

これにより同取引所ユーザーは、イーサリアム(Ethereum)、BNBチェーン(BSC:BNB Smart Chain)、Polygon PoS(ポリゴンPoS)の各ネットワーク上のトークンを「スラッシュ」を介して「USDT」として、バイビットへ入金可能になったとのこと。

ただし「スラッシュ」を利用したUSDT入金は、日本居住者ユーザーにのみ提供されるとのことで、バイビットのブラウザ版にのみ有効だという

なお注意点としてバイビットは、今年3月に金融庁より「インターネットを通じて、日本居住者を相手方として、暗号資産交換業を行っている」と警告された暗号資産取引所であり、日本において交換業ライセンスを取得していないことを伝えておく。

「スラッシュ」を運営するSlash Fintech Limited(スラッシュフィンテックリミテッド)は、同サービスの他、NFTに暗号資産の預入と引出ができる「Slash Vaults(スラッシュボールト)」なども提供する英国領バージン諸島法人の企業。日本人起業家の佐藤伸介氏がCEOを務める。

なお「スラッシュ」は、顧客が暗号資産で決済する際に支払先が受け取り希望する暗号資産を持たなくとも、顧客自らが保有する暗号資産が決済画面において自動的にスワップされ、支払先希望の暗号資産で支払いができるサービスだ。システムがDEX(分散型取引所)ルーターと連携することで、最適なレートで暗号資産をスワップする仕組みとなっている。

ユーザーが支払いに利用できる暗号資産は「スラッシュ」がサポートするブロックチェーン上で発行されている1400以上の銘柄がサポートされているとのこと。また売り上げとして暗号資産を受け取る側はUSDT・USDC・DAI・JPYC・wETHといったステーブルコインを選択して受け取りができるようになっている。

「スラッシュ」では現在イーサリアム(Ethereum)、BNBチェーン(BSC:BNB Smart Chain)、Polygon PoS(ポリゴンPoS)、アバランチ(Avalanche)のCチェーン、アスターネットワーク(Astar Network)の5つのブロックチェーン上の暗号資産での支払いに対応している。

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参考:バイビット
デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・dalebor

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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