【取材】Oasys、ブロックチェーンゲーム特化ファンド組成へ

Oasys、ブロックチェーンゲーム特化ファンド組成へ

ゲーム特化ブロックチェーンのオアシス(Oasys)が、ブロックチェーンゲーム領域に特化したファンド「オアシスエコシステムファンド(Oasys Ecosystem Fund)」組成を1月11日に発表した。

同ファンドはアーリーステージのブロックチェーンゲームプロジェクトへの投資やインキュベーションを通じ、オアシスエコシステムのさらなる発展を目指していくとのことだ。

また同ファンドは投資先企業に対する資金面での支援に加え、ゲーム領域で世界最大級のVCであるギャラクシーインタラクティブ(Galaxy Interactive)などといったオアシスのパートナー企業にも、知見やネットワークの提供による支援が行われる予定だという。

なおこのファンドは第1号であり、この結果次第では第2号ファンドの組成も検討しているとのこと。

オアシス代表の松原亮氏へ取材

あたらしい経済編集部はオアシス代表の松原亮氏へ取材を行った。

–具体的にどんなゲームプロジェクトに投資支援していきたいと考えていますか?

UGCや他テクノロジーとの組み合わせなどにブロックチェーンならではの要素を用いてチャレンジするプロジェクトに期待したいです。

オアシスについて

オアシスは「Blockchain for The Games」をコンセプトに独自のゲーム特化ブロックチェーンを開発する、2022年2月8日に発足されたプロジェクトだ。

プロジェクトメンバーは、初期バリデーターとしての参加を発表したバンダイナムコ研究所の代表取締役社長である中谷始氏を含め、doublejump.tokyo 代表取締役CEOの上野広伸氏、gumi 創業者/Thirdverse代表取締役CEOの國光宏尚氏、セガ取締役副社長の内海州史氏やYield Guild Games 共同創業者のギャビー・ディゾン(Gabby Dizon)氏らが名を連ねる。

オアシスの開発しているブロックチェーンは、イーサリアムバーチャルマシーン(EVM)互換。 具体的にはレイヤー1(Hub-Layer)とレイヤー2(Verse-Layer)技術を組み合わせた独自の「Oasysアーキテクチャ」を採用している。 ちなみに「Oasysアーキテクチャ」はPoS(Proof of Stake)をコンセンサスアルゴリズムに採用し、エコシステムの拡大と環境問題の双方に配慮された設計とのことだ。

そしてこの設計によって、ゲーマーは高速かつ手数料(ガス代)無料でのサービス体験が実現でき、ゲーム開発者はブロックチェーンを活用したゲーム内決済やNFTアイテムに関わるマルチチェーン対応、及び他ゲームとの連携が容易になるという。

昨年12月にオアシスは、ギャラクシーインタラクティブ(Galaxy Interactive)、韓国ゲーム大手ネクソン(Nexon)、前澤友作氏率いるMZ Web3ファンドらからストラテジックラウンドで資金調達を実施。また11月30日から12月4日までの5日間で行われたパブリックセールは60ヵ国の投資家が参加し、開始から半日以内に目標金額の100万ドルを達成したという。

そして現在はメインネットローンチし、オアシスのネイティブトークン「OAS」は、OKX、Kucoin、Bybit、Gate、Huobiの5取引所に上場している。

またオアシスは、自社初となるNFTプロジェクト「OASYX」の開始も昨年12月8日発表している。

 

参考:Oasys

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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