スターバックスがNFTプログラムβ版ローンチ、米国内で

スタバ、NFTプログラムβ版ローンチ

米スターバックス(Starbucks)が、NFTなどweb3技術を活用した新しいメンバーシッププログラム「スターバックスオデッセイ(Starbucks Odyssey)」のベータ版を米国内でローンチしたことを12月8日に発表した。

なお同プログラムのブロックチェーン基盤にはポリゴン(Polygon/MATIC)が採用されている。

「スターバックスオデッセイ」は、米国内のスターバックスリワード会員とスターバックスパートナー(従業員)に、新しい特典や没入型のコーヒー体験へのアクセスを可能にするデジタルコレクタブル(NFT)を獲得、購入する機会を提供するプログラムだ

そのため「スターバックスオデッセイ」に参加するには米国のスターバックスリワード会員になる必要がある。 

スターバックスはこのプログラムを通して、ユーザーにユニークなグッズやアーティストとのコラボレーション、限定イベントへの招待など、没入感のあるコーヒー体験を提供していく方針だ。

具体的にはスターバックスリザーブロースターの限定イベントへの招待や、コスタリカのスターバックスハシエンダアルサシアコーヒー農園への旅行などが説明されている。

なお「スターバックスオデッセイ」でユーザーに提供される新たな体験を「ジャーニー(Journey)」と名付けている。ユーザーはそれぞれの「ジャーニー」を終えれば、NFTを獲得することができるとのことだ。

またベータ版開始直後から「スターバックスオデッセイ」のデジタルコレクタブルスタンプ(NFT)をメンバー間で売買できるようになるとのことだ。デジタルコレクタブルスタンプ(NFT)の取引にはニフティゲートウェイ(Nifty Gateway)を採用している。

ちなみにプログラムの利用者はクレジットカードで直接スタンプを購入することができるので、暗号資産(仮想通貨)ウォレットや暗号資産を準備する必要がないという。

なお12月に一部のウェイティングリスト会員とスターバックスのパートナーに最初の「スターバックスオデッセイ」参加のための招待状を送る予定だという。

また2023年1月からはより広い範囲のウェイティングリスト会員に毎月の招待状を提供し続ける予定とのことだ。

スターバックスのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者のブレイディ・ブリューワー(Brady Brewer)氏は「スターバックスはお客様のために新たなテクノロジーを活用してイノベーションを起こし、それをメインストリームに簡単にアクセスできるようにしてきた歴史があります。私たちの革新的な精神と、お客様の期待を常に超えていきたいという思いが、スターバックスオデッセイの立ち上げにつながりました」とリリースで伝えている。

さらに同氏は「スターバックスオデッセイは、会員を認識し、驚かせ、喜ばせるためのロイヤリティにおける次の大きな革新です。そしてスターバックスオデッセイは、スターバックスリワーズの次の大きなイノベーションです。web3技術を活用し、収集・所有可能なデジタルスタンプ、新しいデジタルコミュニティ、新しい特典や没入型コーヒー体験へのアクセスなど、新しい方法で会員に特典を与え、会員とつながることができます(物理的にもデジタル的にも)。スターバックスオデッセイの旅は、ベータ版の開始とともに始まりました。私たちは、会員やパートナーとのコラボレーションを楽しみにしています」と付け加えている。

参考:スターバックス
images:iStocks/TonyBaggett
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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