アップル、コインベースウォレットのNFT送信機能を停止

アップル、コインベースウォレットのNFT送信機能停止

コインベース(Coinbase)は、ユーザーがコインベースウォレットのiOS版でNFT送信ができなくなっている状況を12月2日にツイートした。

コインベースウォレットの最新アップデートでNFT送信機能が追加されたため、アップルはNFT送信機能をブロックしたのだという。

コインベースのツイートによれば、NFT送信のために必要なガス代(手数料)をアップル独自のシステム「In-App Purchase」でアップルに支払う必要があるため、アップルはガス代の30%をコインベースから徴収することができると主張しているという。

しかしアップルの独自システムは暗号資産に対応していないため、コインベースがアップルの要求には対応できないとのことだ。

またコインベースはこの状況について「アップルがオープンなインターネットプロトコルで送信されるすべての電子メールから手数料を取ろうとするようなものです」とツイートで伝えている。

アップルは今年10月に、App Storeのポリシーを更新し、iOSアプリによるNFT使用を制限する方針を示していた。つまりアップルはNFTサービスのアプリにも従来通り30%の決済手数料を徴収することになった。

更新されたApp Storeのポリシーによれば、アプリ側がボタン、外部リンク、またはユーザーをアプリ内購入以外の購入メカニズムに誘導するその他のアクションへの呼び出しを含むNFTを使用することを禁止した。

参考: Coinbase
images:iStocks/PhillDanze

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。