コスモス(ATOM)IBC対応チェーン全てに影響するセキュリティ脆弱性、パッチ対応へ

コスモスにセキュリティ脆弱性見つかる

コスモス(ATOM)ネットワークにおけるIBC(ブロックチェーン間通信プロトコル)に、セキュリティに関する脆弱性が見つかった。コスモスの共同創設者であるイーサン・バックマン(Ethan Buchman)氏が10月13日報告した。

コスモスは、ブロックチェーンにおけるインターオペラビリティ(相互運用性)を目指したプロジェクト。各ブロックチェーンのハブとなる「Cosmos Hub」間の通信プロトコルとしてIBCがある。バックマン氏は「IBC対応ブロックチェーン全てに影響を与える重大なセキュリティの脆弱性」であると報告している。

なおコスモスネットワークエクスプローラー「マップオブゾーンズ(MAP OF ZOMES)」を確認すると、現在IBC対応のブロックチェーンは51プロジェクトあることが確認できる

この脆弱性に対しコスモス開発チームは、10月14日14:00(UTC)から24時間以内に緊急セキュリティパッチをリリースするとしている。

このパッチは、コスモスのソフトウェア開発キット「Cosmos SDK」のv0.45.9およびv0.46.3でリリースされるとのことで、チェーンを停止せずにエコシステムのチェーンおよびバリデーターが適用できるという。

なお報告によると今回の脆弱性は、10月7日に発生したバイナンス(Binance)提供のクロスチェーンブリッジ「BSCトークンハブ」のハッキングを受け、コスモスおよびコスモス基盤の分散型取引所(DEX)オズモシス(Osmosis)のコアメンバーがIBCの監査を行った結果、発見したとのことだ。

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参考:Cosmos Hub Forum
デザイン:一本寿和
images:iStocks/koyu

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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