ワーナーミュージックがイベントNFT、POAPと提携

ワーナーミュージックがイベントNFT、POAPと提携

ワーナーミュージックグループ(Waner Music Group)が、web3プロトコル「POAP(Proof of Attendance Protocol)」と提携し、POAP(デジタル記念NFT)を提供していくことが4月14日に分かった。

まず両社はラッパーのケビン・ゲイツ(Kevin Gates)氏が4月16日に開催するイベントに参加するファンにPOAPを提供する予定という。

イベントに参加した思い出をPOAPにすることで、そのコレクターはイベントに参加したことや特定の体験に参加したことを認証されたデジタル証明書を受け取ると同時に、同じ考えを持つ人々のオンラインコミュニティ全体とつながることができるようになるという。

具体的にそのPOAPを所有することで、コレクターは、エアドロップ、くじ、プライベートチャットルーム、限定コンテンツなど、発行元からの将来の報酬にアクセスすることができるようになると、リリースで説明されている。

POAPは本社がアルゼンチンの企業、創業は2018年。POAPはイーサリアム(Ethereum)のイベント者が、参加したことを示すデジタルバッジとして普及していった。イベントには2019年のDevcon Osakaも含まれている。

また現在までに、50万人以上のコレクターに450万個以上のPOAPが発行され、adidas、BudweiserやCoachなどと提携してPOAPの配布を行ってきた。

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ワーナーミュージックグループの最高デジタル責任者兼ビジネス開発担当EVPのオアナ ルキサンドラ(Oana Ruxandra)氏は、次のようにコメントしている。

POAPは、私たちのデジタル・アイデンティティと物理的な生活の間に橋をかけ、体験と思い出を目に見える形として残してくれます。

音楽は常に高度に文脈的なものです。私たちが誰で、何をしているかということは、レコードをどう受け止めるかに影響します。POAPは、アーティストとファンが永遠に共有する瞬間を保持するための新しい方法を提供します。

私たちは、探索と革新を続けるPOAPチームと協力することをとても楽しみにしています。

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POAPのCOOであるイサベル・ゴンザレス(Isabel Gonzalez)氏は、次のようにコメントしている。

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POAPは、ファンと直接つながりたいアーティストにとって画期的なものです。POAPを配布することで、アーティストは、チケットの半券よりもずっと永続的なライブを祝う楽しい方法を提供することができます。

またアーティストがweb3テクノロジーの可能性に深く踏み込む準備が整えば、POAPによってファンにその取り組みを共有することができます。

ワーナーミュージックとそのパートナーが、クリエイターとファンの関係を新しい方法で考えることを支援できることに、私たちは大きな喜びを感じています。

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ラッパーのケビン・ゲイツ(Kevin Gates)氏は、次のようにコメントしている。

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私のファン(family)に何か新しいもの、特別なもの、有機的なもの、そして感傷的なものを与えることができるのなら、私はいつでもそれを利用します。

レッドロックス・アンフィシアターで演奏するのは初めてです。緊張し、興奮し、そして準備万端です。ほんとうに長い間待っていたんです。みんながPOAPを手にするのが待ち遠しいです。

特別な夜になるだろうし、そこでみんなに会うのが待ちきれないです。

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なお日本では、3月にSBINFTがローソンエンタテインメントと提携し「LAWSON TICKET NFT」を提供することを発表している。

参考:ワーナーミュージック
images:iStocks/Alessandro-Biascioli
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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