米コインリストが約114億円調達、アジア利用者数も1年間で62倍に増加

米コインリストが約114億円調達、アジア利用者数も1年間で62倍に増加

米暗号資産取引所コインリスト(CoinList)がシリーズAで約114億円(1億ドル)の資金調達を行ったことが10月26日に分かった。

この調達でコインリストの企業評価額は約1,700億円(15億ドル)となったとのこと。

調達した資金はコインリストのサービスと運営の拡大、アーリーアダプターのグローバルコミュニティのサポート強化、プロトコルへの参加を促進する「CoinList Karma」や「CoinList Governance」などの新プロダクトの販売、そして新規プロジェクト開拓とそのコミュニティの成功を支援するために利用していくと発表されている。

「CoinList Karma」はユーザーのコインリストへの貢献度をポイント化し、新規プロジェクトへの投資の抽選に当選する確率を高めることなどができるロイヤルティサービスだ。また「CoinList Governance」に関しては、詳細な内容はまだ説明されていない。

シリーズAラウンドはコインリストの初期投資家であるAccompliceとAgmanが共同でリードした。

また、その他の投資家はHashKey Capital、Access Ventures、Alphemy Capital、Broadhaven Ventures、Continue Capital、CMT Digital、DFG、FBG Capital、Fenbushi Capital、GoldenTree Asset Management、Hack VC、Jsquare、LD Capital、Metaplanet、Perpetual Value Partners、Rising Tide Fund、Taavet+Stenらが参加したとのこと。

コインリストはこの1年間で登録ユーザー数(KYC済み)がEUで36倍、アジアで62倍に増加しており、現在170カ国以上のユーザーが存在していると発表されている。

また月間取引量は2021年に約1,100億円(10億ドル)に増加し、月間平均取引者数は8倍に増加したとのことだ。

コインリストは現在も積極的にIEO(Initial Exchange offering)を実施しており、現在メジャーになったトークンの調達を実施した実績も多い。

コインリストのCEOであるグラハム・ジェンキン(Graham Jenkin)氏は、資金調達に関して発表で次のようにコメントしている。

「今回のラウンドでは、新たなベンチャーキャピタルと契約するのではなく、既存のコミュニティとの関係を深めることに注力しました。私たちのコミュニティはまさにグローバルなものです。

米国にも素晴らしい投資家がいますが、今回の投資家は、当社が最も成長しているアジア、ヨーロッパ、中東のアクティブユーザーやパートナーが中心です。私たちは、彼らが参加してくれることを非常に嬉しく思っています」

参考:CoinList
images:iStocks/OlgaSalt・BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる