【速報】コインベースが日本で暗号資産取引所サービス開始、三菱UFJ銀行からクイック入金対応

コインベースが日本で暗号資産取引所サービス開始

米暗号資産取引所大手のコインベースの日本法人Coinbase株式会社が、日本における暗号資産取引所サービスの開始を8月19日発表した。すでにサイトやアプリは公開されている。

本日午前9時より日本参入の記者発表会が開催され、Coinbase株式会社 代表取締役社長 北澤直氏および同社マーケティング・ビジネスオペレーション部長 金海寛氏が登壇。またCoinbase Global, Inc. CEO ブライアン・アームストロング氏もビデオメッセージを寄せ、日本市場参入における戦略から、今後の展開についてなどが発表された。

ブライアン・アームストロング氏はビデオメッセージで「日本は暗号資産をいち早く取り入れた国であり、暗号資産の取引量は世界最大級です」と話した。

ビデオメッセージを寄せたブライアン・アームストロング氏

そして「Coinbaseが展開する他の国々と同様に、私たちは日本の規制に完全に準拠した、最も使いやすく最も信頼できる取引所になることを目指しています」と話した。

取扱銘柄や手数料は?

また記者会見で北澤直氏より、三菱UFJ銀行を決済パートナーとして迎え、クイック入金を本日より提供することが発表された。

当初の取扱銘柄はビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ステラルーメン(XLM)の5銘柄。なおローンチの際は取引所機能ではなく、販売所機能の提供から開始されるとのこと。

なお販売手数料は1.99%、そこにスプレッドなども含んでいるとのこと。また三菱UFJ銀行からの日本円のクイック入金の手数料は無料とのこと。

コインベースとは

コインベースは2012年にIBMやAirbnbのエンジニアだったブライアン・アームストロングと、ゴールドマンサックスのトレーダーだったフレッド・エルザムらによって設立された企業だ。

主軸事業の暗号資産取引所「Coinbase」及び「Coinbase Pro」は、米国を拠点に世界100カ国以上でサービスを提供している。なお取引所事業だけではなく、保管(カストディ)サービスやステーブルコインの発行、スタートアップ投資まで、その事業内容は多岐にわたる。

そして今年4月14日同社が米国でナスダックへ直接上場し、取引初日に時価総額が1120億ドルに達したことで話題を呼んだ。

日本におけるこれまでの動き

なお日本におけるコインベースのこれまでの動きとしては、2018年に日本法人を設立、そして昨年3月2日にその日本法人が、金融庁の認定資金決済事業者協会「日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)」に、第二種会員として入会。その後今年6月18日に第二種会員から第一種会員へ変更され、交換業登録を完了させていた。

日本法人設立から約3年、本日のいよいよ日本でのサービス開始に至った。

各国の規制に準拠する形で世界展開を進めてきているコインベースだが、昨今の米国ではDeFi(分散型金融)銘柄やミームコインなど、通貨の新規取扱に積極的な印象が強い。そんなコインベースが日本で本格始動することが、日本の暗号資産業界にどのようなインパクトをもたらすか、期待が高まる。

取材/文:設楽悠介(あたらしい経済)、竹田匡宏(あたらしい経済)

この記事の著者・インタビューイ

設楽悠介

「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長 幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。同社コンテンツビジネス局で編集や電子書籍事業、新規事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役を兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」のボードメンバー。テレビ番組「スポットライト」(RKB)、ラジオ「テンカイズ」(TBS)にレギュラー出演。「みんなのメンタールーム(Amazon audible)」「風呂敷畳み人ラジオ(Voicy)」「あたらしい経済ニュース」等のポッドキャストも配信。著書に『畳み人という選択』(プレジデント社)。

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