米ロビンフッド、IPO申請のため上場目論見書を提出

米ロビンフッド、IPO申請のため上場目論見書を提出

米ロビンフッド・マーケッツ(Robinhood Markets)がIPO申請のため上場目論見書(Form S-1)を7月1日に公開し、SECへ提出した。

2020年12月31日時点でロビンフッド・マーケッツ第4Qの総収益は約260億円、純利益は約14億円計上されている。また2019年(前年度)12月31日時点での第4Qの総収益は48億円、純利益ではなく純損失として49億円が計上されている。

そしてロビンフッド・マーケッツは暗号資産領域に非常に着目しているようで、上場目論見書では「ロビンフッド・マーケッツは社会的な暗号資産への関心と導入の高まりが、当社のプラットフォームに対する顧客の関心を高め、現在の顧客基盤の中でも大きな成長の余地があると考えています」と説明されている。

ロビンフッド・マーケッツの暗号資産関連事業は、主に子会社のロビンフッド・クリプト(Robinhood Crypto)が経営している。

ロビンフッド・クリプトの2021年3月31日時点における利用可能な地域はアメリカ46州とワシントンとなっている。そしてBitcoin、Bitcoin Cash、Bitcoin SV、Dogecoin、Ethereum、Ethereum Classic、Litecoinの7種類の暗号資産の取引がサポートされている。

ロビンフッド・クリプトの財務状況などに関して、上場目論見書では「2021年第1四半期だけでも950万人以上のユーザーが当社のプラットフォームで約9兆8,000億円(880億ドル)の暗号資産を取引し、2021年3月31日時点での暗号資産の預かり資産は約1兆3,000億円(120億ドル)と、2020年3月31日時点と比べて23倍に増加しました」と説明されている。

ロビンフッド・マーケッツはナスダックに上場する予定となっている。

参考:THE BLOCK
デザイン:一本寿和
images:iStocks/TimArbaev

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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