米NY州がワクチン接種証明ブロックチェーンアプリ「エクセルシオールパス」ローンチ

米NY州がワクチン接種証明ブロックチェーンアプリ「エクセルシオールパス」ローンチ

米ニューヨーク州が新型コロナウィルスの検査結果の陰性とワクチン接種を証明する、ブロックチェーンを活用した健康証明書アプリ「エクセルシオールパス(Excelsior Pass)」のローンチを3月26日発表した。

「エクセルシオールパス」は利用者が会場にてQRコードを提示しスキャンを行うことで、新型コロナウィルス陰性であることやワクチン接種の証明など自身の健康状態を提示できる。

なお「エクセルシオール・パス」とそれに付随する検証アプリは、IBMが開発をした「IBMデジタル・ヘルス・パス・ソリューション(IBM Digital Health Pass solution)」をベースに構築されており、検査結果や予防接種の記録などの健康証明書の検証を可能にするように設計されている。ブロックチェーン技術を使用することで医療情報や個人情報を共有することなく、スマートフォン上の暗号化されたデジタルウォレットを通じて、自発的に健康状態を共有できるようになるとのことだ。なおこの技術は規模拡大を想定のうえ構築されているため、今後は他の州でも利用できるとのことだ。

このアプリは先月2月27日にバークレイズセンターで行われたNBAのブルックリン・ネッツの試合の際に第一段階のパイロットテストに成功し、3月2日にマディソン・スクエア・ガーデンで行われるNHLのニューヨーク・レンジャーズの試合にて2回目のテストが行われていた。リリースによるとこのテストにより、数千人規模によるUIと結果のフィードバックを得られたとのことだ。

すでに州内のマディソン・スクエア・ガーデンやタイムズ・ユニオン・センターなどは「エクセルシオール・パス」を数週間のうちに利用開始することを発表しており、小規模会場に至っては4月2日より使用開始をしていくとのこと。

なお「エクセルシオール・パス」はiOSとAndroid共に対応を行っているとのこと。またワクチン接種に関してはNY居住者の1/4が接種済みであるとのことだ。

参考:NY州IBM

(images:iStocks/Who_I_am・Igor-Korchak)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【5/9話題】SBIとチリーズが提携し日本でファントークン、ロビンフッドのQ1決算は黒字転換など

SBIとチリーズ(CHZ)が提携、日本でファントークン提供を計画。合弁会社設立も、米ロビンフッド、Q1は黒字転換 暗号資産事業の好調で、コインチェックの米ナスダック上場はQ2~Q3に予定か、登録書類は米SECに提出、日本円ステーブルコイン「JPYC」、YUTOと事業創造キャピタルの「YTFUND」から資金調達、マスターカードら、複数のトークン化証券を決済する共有台帳技術の実証実験開始、ナイジェリア政府、バイナンスが主張する贈収賄疑惑を否定=報道、ヴィタリック、アカウント抽象化(AA)を改良する「EIP-7702」発表